20日(2019年1月)まで大阪で行われた卓球全日本選手権。伊藤美誠選手(18)が史上初の3冠連覇という記録を立てたが、むしろ注目は伊藤選手と女子シングルス決勝を戦った木原美悠選手(14)に。中学2年生だが、女王伊藤から1ゲームをとった。東京五輪を狙う星がまたひとつ。
この大会、伊藤選手の強さは圧倒的だった。女子ダブルスでは早田ひな選手と組み、混合ダブルスでは森薗政崇選手(23)と組んで優勝。18日のシングルス戦に、伊藤選手はダブルスのペア早田選手を破って決勝へ。
女王相手に連続8ポイントを奪って逆転
一方の木原選手は、5回戦で一昨年優勝の平野美宇選手(18)を破り、史上最年少(15歳4か月)の決勝進出だった。世界ランクは伊藤の7位に対して木原は85位だったが......。
伊藤選手は3ゲームを連取し、さらに4ゲーム目、9-3のリードで、誰もが終わったと思ったところから、木原選手が連続8ポイントを奪って逆転した。ものすごい一戦だった。伊藤選手は次をとって試合を決めたが、会場は14歳の力に目を見張った。
木原選手の父親博生さんは全日本にも出た選手で、4人の兄弟がみな選手という卓球一家。4歳で卓球を始め、8歳で全日本に出てバンビの部で優勝。
博生さんは美悠さんのために仕事を辞めて卓球場を建てた。平日は4時間、休日は12時間練習していた。小学6年の時、「東京オリンピックに出場して、4大会連続金メダルを取りたい」と言っていた。
キャスターの加藤浩次「レベル高いからね、男子も女子も」
杉山愛(元テニス選手)「次々に選手が出てきて、国内の争いが壮絶。それにしても1日12時間はすごい」
加藤「みんな英才教育だ」