東京五輪から正式種目となるスケートボード・ストリートの初の世界女王に、日本の西村碧莉選手(17)が輝いた。13日(2019年1月)、ブラジル・リオデジャネイロで行なわれた女子決勝で優勝した。「スッキリ」は昨年(2018年)、彼女を取材していた。
「ストリート」は、手すりや階段など、街中と同じような構造物と坂道を組み合わせたコースで技を競う競技。手すりの上で、ボードの先端だけをタッチさせたり、ボードを直角に置いたりという高度の技で得点を稼ぐ。
ハイリスクハイリターンの大技を決めた
西村選手が表彰式で首にかけられたのは、金メダルならぬ、金のヘッドホン。選手たちの服装もラフで、スポーツも新しい時代に入ったなと思わせる。
水卜麻美アナがインタビューしたのは、昨年10月。都内の練習場で、様々の技を披露して見せた。特に西村選手は、ボードを直角にして手すりの上を滑るのが得意。女子選手ではあまりやる人がいないという。
西村選手は「難しいのと恐怖心があるから」といったが、水卜が「怖くはない?」と聞くと、「毎回怖い気持ちはありますよ」といっていた。決まれば高得点を得られる。ハイリスクハイリターンだ。今回の選手権でもこれによる逆転勝利だった。
東京五輪をにらんではこう言っていた。
「私の滑っているのを見て、楽しそうとか、かっこいいとか思って、スケボーを始めてくれたら、すごく嬉しい。こういう舞台に立って、みんなに見てもらいたい」
スケボーをはじめ、こういう若い人たちがリードする競技がいくつもある。五輪そのものも大きく変わりそうな予感がする。