女性下着の人気ブランド「ピーチ・ジョン」が扱う健康補助食品「ラブポーション」が、きのう9日(2019年1月)に突然販売中止となった。「こっそり食べさせる」という商品広告に批判が殺到したためだという。
問題のサプリは、栄養ドリンクや精力剤に使われている成分を配合したパウダーで、「情熱的な感情を呼び起こす。男女兼用セクシー&ファン&ラブサプリ」とうたい、昨年(2018年)のおクリスマスシーズンに税別3000円で発売された。早い話が、媚薬である。
ホームページ上では「彼にこっそり食べさせたり、カップルで使ってもよし」「恥ずかしいと思うなら、お料理やお菓子にこっそり色仕掛け。気づく?気づかない?の駆け引きも楽しめそう」などと書かれていた。
アレルギー体質の人が知らずに飲まされる危険
この「こっそり」という表現に、「こっそり飲ませるのは危険ではないか」「犯罪を誘発する」などと批判が起きた。街で聞いてみると、「こっそりはやだ」「薬飲ませるんだよね。やばくない」「犯罪じゃないですか」と拒否が強く、男性も「ピーチ・ジョンへの不信感も出てしまう」と話した。
政治アイドルとして活動し、このサプリについて疑問視するツイッターを投稿していた町田彩夏も「私はアレルギー体質で、自分が食べたつもりのないものを口にしてしまうのは怖い」と話す。サプリに含まれていたココア成分について、池袋大谷クリニックの大谷義夫院長は「カカオによるアナフィラキシーの報告もあり、命にかかわる危険性がある」と指摘する。
「商品説明や広告に不適切な表現があった」とホームページも削除
これらの批判を受け、ピーチ・ジョンは「商品説明や広告に不適切な表現があり、多くの方に不快な思いをおかけし、申し訳ございません」と謝罪し、販売を中止。ホームページも削除した。
近藤春菜キャスター「大人のジョークのつもり軽いノリで書いてしまったのでしょうが、デートレイプドラッグに対する世間の温度に気付けなかったのは問題ですね。やりすぎちゃったなという感覚です」