「まだやれそうだけどなあ」
そんなファンの声もあるが、レスリングの吉田沙保里選手(36)は8日(2019年1月)、「33年間のレスリング選手生活に区切りをつける決断をしました」と引退を表明した。
アテネ、北京、ロンドン五輪で3連覇、世界選手権13連覇という無敵から「霊長類最強女子」とまで言われたが、スポーツジャーナリストの小林信也は「東京五輪に出られたら良いなと言っていましたが、この2年間はかなり揺れていたのかな。東京五輪に出るなら金メダルとらねばというプレッシャーが相当あったと思います」と推測する。
指導者としても「最強」
吉田が東京五輪に出場するなら53キロ級か57キロ級になるが、53キロ級には現在コーチとして吉田が指導している2人の後輩が育っているし、57キロ級には伊調馨選手と川井梨紗子選手がいる。
小林は「もし(東京五輪に)飛び込んでいくことになれば、単にレスリングの勝負でないものまで絡んできます。12月半ばに至学館大での練習を見せてもらったが、吉田選手はしっかりコーチとして振る舞い、眼差しも以前と違い女性らしい雰囲気になっていた。後輩たちが素晴らしく育っていることも後押ししたのではないか」と見る。
宇賀なつみキャスター「昨年(2018年)の大晦日のテレ朝の取材に、吉田選手は『選手として出なかったとしても、なんらかの形で(東京五輪に)携わって日本を盛り上げたい』と話していました」。
小林によると、東京五輪にコーチとして参加する可能性があるという。
文
モンブラン| 似顔絵 池田マコト