掛布団をめくった途端、こたつから炎が噴き出す 身近なもので火災が起こる「バックドラフト」って何?

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   先月10日(2018年12月)、埼玉県内の住宅街で停車中の塗装業者のワゴン車から炎が噴き出す事故があった。たばこの火の不始末が原因で、バックドラフトによる爆発が起こったと見られている。

   たばこの火がペンキなど可燃性のものに燃え移り、車内に煙が充満。車内は閉め切られていて酸素が少なかったため当初大きな炎は出なかったが、スライドドアを開けたとたん一気に酸素が流れ込み、激しい炎が噴き出したのだ。

「こたつでやりがちなこと」でバックドラフトが起こる

   バックドラフトは予測することが難しく、火災現場で最も恐れられる現象だ。消火活動をする消防隊員が巻き込まれることがあるため「消防車キラー」との別名もある。

   怖いのは、バックドラフトはこたつやヒーターなど身近な暖房器具でも起こるということだ。

   以前、山形県の住宅で火災が起こり、そこに住む高齢者1人がやけどで亡くなった。燃えたのはこたつの掛布団のみだったことから原因はこたつで起こったバックドラフトだと考えられている。

   こたつの中で温めていた衣類がヒーターに接触し、引火。酸素不足で炎は出なかったが、その状態で布団をめくったため炎が噴き出したのだ。

文   ピノコ| 似顔絵 池田マコト
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