NHK大河「いだてん」に賛否大激論 「超面白い」と絶賛から「たけしの志ん生残念」の声まで

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   歌舞伎俳優の中村勘九郎(37)と俳優の阿部サダヲ(48)がダブル主演するNHK大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~」が6日(2019年)にスタートした。

   このところ戦国時代と幕末ばかり行き来して、マンネリ感が漂っていた大河ドラマに、「オリンピック」をキーワードに明治から昭和の近現代を持ち込んだうえ、「あまちゃん」など破天荒なストーリー展開が持ち味のクドカン(宮藤官九郎)の脚本とあって、視聴者の関心は高かった。

スポーツ現場での暴力、パワハラまで考えさせてくれる

   その分、ネット上では絶賛と落胆の差が大きかったようだ。「超面白い」という意見にはこんな声が――。

   「スポーツ現場での暴力、パワハラ、薬物が問題となっている昨今、そもそもスポーツとは?から考え直させてくれる良い番組になりそう! 今回も若者が国を背負って潰れてしまうという側面がきちんと問題提起されていたのがとてもよかった。さらにマラソンで『死人が出る』と懸念する一方で、巷の少年たちが銃をかついでいる事には抵抗を感じないという、矛盾する当時の世相も見られて面白かった」

   「すごく、すごく、面白い。オリンピック招致、世界のアスリートが日本につどう。そこにはベタながら平和なメッセージがある。うれしいではありませんか。なんで反対の人がいるのか理解に苦しむ。ベタでいいんでないの?」

   「NHKの決断ありきの物語だと思いましたよ、面白いに決まってるジャン、韋駄天。皆の思いを乗せての鉄腕アトム、後の新幹線にも思いを乗せて、このドラマ、無茶苦茶面白くなりそう!」

   「クドカンドラマは初回の情報量が膨大で集中力を要する。ここで脱落する人も多いと思うが、たくさんの伏線を後半きれ~いに回収していく様が圧巻なので、見続けた人だけに後半ご褒美があると信じて見続けます」

   「私は予想以上に真面目に作られていると思いました。ナントカ倶楽部はご愛嬌。嘉納治五郎のオリンピックへ向けての行動はとても見応えがありました。その彼が祈るような思いで待った韋駄天・金栗四三がゴールにやって来た時は嬉しかったです! 我が家では高齢者層も楽しく最後まで見ていました」

   反対派が主に問題にしたのはキャスティング面だ。

   「不倫を公に宣言する女優(注・小泉今日子)が出てくる時点でアウト」

   中でも、たけしが古今亭志ん生の役をやることについては批判が殺到した。

   「致命的な欠陥は、たけしの志ん生役とその語り。もし志ん朝さんご存命ならば、まだまだ本物の噺家としてその円熟した語り口で親父さんに扮しての出演もあったかもと、ただただ残念」

   「志ん生を大河ドラマに絡めるなんて、それはないよ。噺をナレに持ってくるなら、名も無き噺家でもよかったと思うし、ナレだけではなくてキャストの一員にするとは...。志ん生の人生はあんなものではない。単なるダシに使っている感じだ。志ん生の高座は誰にやらせても、どだい無理だ。キャスティングも最悪だし、落語ファン、志ん生ファンの私にとっていたたまれない」

   「金栗四三さん(好々爺でとても素晴らしい方でした)の人生を描いたドラマなので、久しぶりに観ようかな、と思わせた大河ドラマでしたが...。志ん生のシーンだけをカットできないものか」

   いずれにしろ、こんな風に期待する声が多かった。

   「大河ドラマ枠に、コメデイタッチ風の明治から昭和へのドラマ、という超異色作。NHKとしても大いなる賭けに出たということであろう。大吉と出るか大凶と出るか。どちらにしても大きく振れるドラマとなるのではなかろうか」

(テレビウォッチ編集部)

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