レーダー照射、韓国の「反論動画」がお粗末すぎ! なぜ素直に謝れないのか?

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   韓国軍の駆逐艦が自衛隊機に射撃用レーダーを照射した問題で、韓国側が4日(2019年1月)、日本側の主張に反論する動画を公開し、波紋が広がっている。

   公開された動画は英語版と韓国語版。勇ましいBGMと力強い字幕は映画の予告編さながらだ。

海外専門家「問題は駆逐艦が自衛隊機に返事しなかったこと」

   しかし、その内容はお粗末そのもの。4分26秒の内容のうち、4割以上が日本の防衛省の公開映像とHPの引用で、韓国側が新しく公開した映像は11秒のみ。日本の自衛隊機が駆逐艦の遠くに映っている。しかし、タイトル画面では駆逐艦の真上を日本の哨戒機が飛んでいるような加工がされている。

   動画では「日本側が低空威嚇飛行していた」「自衛隊機は国際法を守っていない」「射撃用レーダーは照射していない」「日本側の通信内容は聞こえなかった」などと主張しているが、どれも穴だらけ、矛盾だらけだ。

   元米国防総省・海軍パイロットは「防衛省が公開した映像を見たが、(自衛隊機は)危険で挑発的な行動は何もなかった」と話しているし、ロンドン大学の軍事専門家も「日本の哨戒機の距離の取り方は通常通り。問題はレーダー照射の意図を尋ねられたのに韓国の駆逐艦が返事をしなかったことだ」とツイートしている。

   通信内容が聞こえなかったという主張には、海上自衛隊幹部は「聞こえないと言いたいのなら(動画の)BGMの音量を下げた方がいい」と苦笑いをしたという。確かに、勇ましいBGMの後ろで、日本側の通信が聞こえるのだ。

韓国が日本に絶対に謝れない「3つの本音」

   問題発覚後、どんどん支離滅裂になっていく韓国側の主張。なぜこんな無理を重ねるのか。

   コリア・レポート編集長の辺真一氏は、動画について「韓国国民に向けてのメッセージ。日本に情報戦で押されていると見られたくないのでは」と分析。レーダー照射をしてきた理由については「レーダー照射した駆逐艦は先月(2018年12月)の『竹島防衛訓練』に参加していた。もし竹島周辺で同じような動きをしたらこうなるぞ、という警告では」と話す。

   テレビ朝日の高橋政光ソウル支局長は、韓国が日本に謝れない3つの理由を挙げた。

   まず単純に「日本に謝りたくない」。次に、文政権の支持基盤が日本に批判的な市民団体などであること。そして、政権内の「知日派」を左遷してしまい、交渉できる高官がいないことだ。

   玉川徹(テレビ朝日解説委員)「ここまで泥沼になったらどうにもならない」

   元海上自衛隊海将の伊藤俊幸氏「キーワードは実務協議に戻るということ。そうすればもうちょっとちゃんとした話し合いができる」

   山口真由(弁護士)「今回の感じだと実務者同士の交渉というパイプはもう残っていないのではないかという恐れを抱きます」

   伊藤元海将「もう一度、日韓防衛当局の実務者がテレビ会議をしてきちっと事実関係のやりとりをすることです」

文   ピノコ| 似顔絵 池田マコト
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