おととい5日(2019年1月)、豊洲市場で行われたマグロの初セリで、大間のクロマグロに史上最高額がついた。その額、なんと3億3360万円。
前日にマグロを釣り上げた青森県大間町に住む漁師、藤枝亮一さん(64)は携帯に一報が入ると、想像をはるかに超える金額に「え~、嘘だべなー!? もう一回言ってください!」と驚いたという。
漁師へ転職19年目の大当たり、使い道は意外にも...
実は藤枝さん、もとは仲卸を営んでいた。45歳の時、「漁師が獲ってくるのを待つより、自分が獲った方が早い」と漁師になった。さらに「攻める釣り方がいい」と一本釣りを始めた。今度のマグロは19年目の大当たりだ。
藤枝さんに入るのは税金などもろもろ引いて手取りで1億7800万円。使い道を奥さんに聞くと「船のローン返済と老後のための貯金。浮かれてられません」。意外過ぎるほど地味な返答に、藤枝さんは「そうだな」と一言。
一方、競り落とした「すしざんまい」の築地の本店では3億のマグロを味わいたいと全国から人が押し掛けた。2時間半待ちの大行列だった。
司会の羽鳥慎一「藤枝さん、昨日もマグロ漁に出たそうです。これだけもらったら普通ちょっと休みますよね」
山口真由(弁護士)「ストイックですよね」
羽鳥「ご自身で漁に出たのか、奥さんに『行けるでしょ?』と言われたのか、それは分かりません」
ピノコ
文
ピノコ| 似顔絵 池田マコト