「紅白歌合戦」視聴率40%回復したが・・・特別ゲストのサブちゃんとサザンとチコちゃんで数字稼ぎ

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   大みそか(2018年12月31日)のNHK紅白歌合戦の視聴率は前半(第1部)37・7%、後半(第2部)41・5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)で、後半は昨年の歴代ワースト3位から40%台に回復したが、目玉は出場歌手ではなく特別出演のゲストたちだった。

   後半に5年ぶりの北島三郎を特別企画で歌わせ、最後も大トリの後にこれまた特別出演のサザンオールスターズを登場させて、他の出場者、司会者も参加し、松任谷由実が桑田佳祐にキスするパフォーマンスで盛り上げた。人気の5歳キャラのチコちゃんもたびたび登場して、「ボーっと生きてんじゃねえよ!」のギャグで笑わせた。

予算たっぷり使って歌合戦ならぬダンス合戦にうんざり

   ただ、歌合戦の出場歌手たちは米津玄師が地元の徳島からテレビ初出演というくらいしか話題性はなく、とにかく派手にやろうということだったのか、すべての曲に過剰な演出が目立ち、歌合戦なのか、ダンス合戦なのかわからないという声も上がったほどだ。受信料増収で大黒字のNHKが、カネに明かして作った紅白だったのである。

   ごった煮にうんざりして、途中からテレビ東京系の「年忘れにっぽんの歌」に時々チャンネルを替えながら見ていた年配視聴者も少なくなかったのではないか。逆に見れば、ここまでやらないと高視聴率は維持できないということで、紅白を「国民的番組」と思っているのは、いまやNHKと芸能プロダクションぐらいだろう。視聴者の紅白離れはかえって加速しそうだ。(テレビウォチ編集部)

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