なぜか佐賀にも西郷隆盛像―だれがいつ建てたのか?浮かび上がった地元の女傑

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   東京・上野公園に立つ愛犬を連れた西郷隆盛像とよく似た像が、佐賀・唐津市にも100年前に建てられていた。どういうゆかりなのか。「ショーアップ!」コーナーの北島莉子リポーターが出かけてみると、田んぼに囲まれた森の中の八坂神社境内にあった。

   高さ1.7メートルの陶像で、上野公園の像(3.7メートルの銅像)よりだいぶ小さい。製作者に「唐津製作所 中埜未造』とあり、今も窯元が残っていた。3代目という中野霓林さんは、「私の祖父が作った」と話すが、詳しい話は聞いていないという。

「奥村五百子」維新後は唐津港開発や橋建設

   ただ、西郷と親交があった地元出身の奥村五百子(いおこ)が奉納したのではないかという説が出てきた。五百子の子孫によると、西郷の思想・信念に心酔し、西郷とともに尊王攘夷運動に参加し、その後、唐津港の開発や橋の建設に尽力した女傑だという。ただ、彼女が奉納したという確たる根拠はない。

   なぜ唐津に西郷像があるのかは、結局、ナゾのままだった。

文   モンブラン
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