2018年のニュースの主役を追う「スッキリタッチ」。キャスターの加藤浩次が、日本ボクシング連盟前会長、山根明氏(79)と会った。疑惑をめぐって番組での中継対決はあったが、直に会うのは初めて。これが意外な展開になった。
アマボクシング界のドンとして君臨していた山根氏を揺さぶったのは、役員・元選手333人が7月に出した告発状だった。公式グローブの販売から助成金の不正流用、試合の判定への介入「奈良判定」など12項目の不祥事だ。
山根氏「今は幸せ。メダルのプレッシャーが消えた」
2人が会ったのは、都内のボクシングジムのリング。加藤が「今の心境は?」と聞くと、山根氏は「幸せです。東京五輪が決まってから、メダルのプレッシャーで苦しかった。ボクシングばかりで、女房もかわいそうだった。今は笑顔が増えた」
「助成金の分割は?」「やりました。自分から認めています」「そこが辞任の理由ではない?」「全然違います。12項目で辞任する理由は何ひとつない」
岩手国体での「奈良判定」。2度ダウンした奈良の選手が勝った。山根氏は「何が奈良判定ですか」「2度ダウンした選手が勝つのはおかしくない?」「ダウンしたのは3度。1回2回にポイントを取っている」。判定やポイント制は微妙だといい、シドニー五輪での柔道・篠原信一選手への誤審を上げた。
あの決勝を見ていて、「そんな馬鹿な判定あるか」と怒鳴って、つまみ出されたという。「あれはカッコ悪かった」と2人で爆笑。
ここで、今年あった他のスポーツでのパワハラについて聞いた。山根氏は「組織には絶対的な権力者が必要。独裁じゃないんでよ」「独裁に聞こえましたよ」「腕力、権力、お金じゃなくて尊敬される力です」「恐怖か尊敬か。山根さんはどっちでした?」「尊敬のつもりで生きてきた」。加藤また爆笑。
山根氏が書いた一筆は、やっぱり......
最後に一筆書いてもらうことに。山根氏「笑わない?」「笑いません」と書いたのが、「男山根」。ここで加藤が「ガハハ」と大笑い。
近藤春菜(お笑い芸人)「会ってみないとわからない。可愛い」
ロバート・キャンベル(東大名誉教授)「あの世界を引っ張ってきたのがわかるような気がする」
加藤「あとは、視聴者の方にご判断いただきましょう」