韓国のデパート婦人服売り場で、40代の女性客が男性従業員に「なに言ってるのよ」と食ってかかり、ビンタをくらわせている。買ったコートの交換に来たのだが、汚れた跡があったために拒まれ激怒したらしい。この客は「どうして人を怒らせるの。私はもともとこんな人間ではない」と、閉店まで1時間もわめきちらした。
ソウルのコンビニでは、電子レンジの使い方をめぐり、男性客が店員に熱したラーメンを投げつけやけどさせた。バスの運転手に無賃乗車を注意された男が、「おれは客だ」と逆ギレし、降りるまで暴言を続けた。チャーハンの出し方が気に食わないと怒った客が、店員の首をつかんで床に散らばったチャーハンを食べさせようとした。
韓国ではこうした「カスハラ」(カスタマーハラスメント)が頻発し、文在寅大統領は「予防と監視態勢を構築する必要がある」と、店員を保護しようとしない雇用主に、懲役や罰金を科す産業安全保健法を改正施行した。
「お客さまは王様ですから・・・」店員の被害より客優先の雇い主
司会の国分太一「雇用主に責任を問うの?」
韓国では「お客さまは王さま」の言葉があり、雇用主が店員に「逆らうな」と教育することがあるという。
中国では医師に対する患者のカスハラが問題になっている。高齢妊婦へのアドバイスが気に入らないと、家族で医者を殴る蹴る。院内で大量の爆竹を鳴らす行為まである。
国分「カスハラはもう隣の国だけではないかもしれませんね」
クレーム対応コンサルタントの援川聡さんは、「客が満足するハードルが高く、怒り出す沸点が低くなった」という。
堀尾正明キャスター「怒りがすぐに着火する。お互いのコミュニケーション能力が低くなっています」