大相撲九州場所で初優勝した小結貴景勝(22)の優勝パレードがきのう17日(2018年12月)、母校埼玉栄高校があるさいたま市で行われた。土俵ではニコリともしないが、この日ばかりはオープンカーから照れながら表情を緩め、手を振っていた。
高校体育館では羽織袴姿で堂々と登場し、「相撲部の山田(道紀)先生に3年間指導していただきました。一番印象に残ったのは『一寸先は闇』という言葉でした。これを忘れず、優勝しても調子に乗らず、一生懸命稽古していきます」と語った。
恩師の言葉は「一寸先は闇」、校訓は「今日学べ」
会見では、ふだんとは違う滑らかな口振りだった。相撲リポーターの横野レイコに「高校時代の得意科目と苦手科目は?」と聞かれると「日本史は好きでした。苦手は英語...日本史以外です」。
相撲部の後輩たちには米500キロを贈った。母校については「自分の原点なので、精神面や私生活を作ってくれた場所でした」と話す。
埼玉栄高校の校訓は「今日学べ」だそうで、「勉強も仕事も明日に残さない。今日のことは今日やる」という意味だ。九州場所では母校から贈られた「今日学べ」と書かれた化粧まわしを一度も交換せず15日間使い続けた。
若狭勝(弁護士)「『今日学べ』は耳が痛いですね」
ニュースデスクの笠井信輔「『一寸先は闇』、これもやっぱり部屋がなくなったり、相撲界でもいろんなことがありますから、警戒しなければなりませんね」
キャスターの伊藤利尋「高校で『一寸先は闇』と学んだとは。いろんな経緯がありましたからね」
文
一ツ石| 似顔絵 池田マコト