おしゃれな街、東京・南青山の「港区子ども家庭総合支援センター(仮称)」建設計画をめぐり、港区と住民が対立しているが、先週末14日、15日(2018年12月)に行われた住民説明会でも、折り合いはつかなかった。
「南青山は、土地は高いが住む人の心は貧しい」
センターは、虐待児童の一時保護などを行う「児童相談所」、子育て支援を行う「子ども家庭支援」、母子家庭が入所する「母子生活支援施設」が一体となった施設だ。
住民説明会では「子どもの習い事、塾、たくさんしていてレベル高いです。お金ギリギリの方がいらっしゃった時に、ついてこられないし可哀想」「保護して連れてきた子どもが泣き叫んだら近所迷惑」「意識の高い小学校に入れるため億を超える投資をした」と、相変わらず「特権意識」丸出しだ。
ネットでは「貧乏人は南青山に近寄るなと言いたいのだろうか」「南青山は土地は高いようですが、住む人の心は貧しいんですね」と厳しい意見が目立つ。青山通りで聞いても、「特権意識がある人もいるかもしれないが、区民の立場からは子どもにやさしい施設があってもいい」という声があった。
尾木ママ「住民は児童相談所を誤解している」
教育評論家の尾木直樹氏はこう話す。「児童相談所を誤解している人がいるのではないでしょうか。ここではたった12人しか預かることができないし、それも3か月間です。だから定着するわけではない。港区では児童虐待が2倍に増えており、しかも心理的虐待がトップを占めています。子育てセンター的な役割が増えているのに、みなさん勘違いされているのではないでしょうか」
夏野剛(実業家)「坪単価700万円もするところの活用方法として、都市計画の側にも問題があります。土地70億円に対して建物30億円というのは、貧乏くさい。1階をブティックやカフェにして、高い家賃で貸して、上に児童相談所を作るなど、もうちょっと行政も工夫して総合的な開発にしたらどうだろう」
伊藤利尋キャスター「行政の説明不足で、噛み合わないままここまで来てしまったんですね」
夏野「あえてここに作ることに価値があるというプランにしてくれれば、印象は変わりますよ」
尾木氏「確かに、もっと有効活用があってもいいですよね」
みっちゃん