世の健全なニュース番組では決して取り上げない、ギリギリなネタをタブーなく追跡する単発バラエティー番組。出演は芸人の小藪千豊。いきなり最初のネタから、「幸福の科学」からの脱会宣言をして衝撃を与えた、大川隆法総裁の長男・大川宏洋(ひろし)氏(29)を取り上げ、かなりかっ飛ばしている。地上波でやっていいんですね!?
大川宏洋氏の脱会宣言は2018年10月、YouTubeでサンシャイン池崎の真似をしながら行われたもので、いかにもYouTuberの動画という感じ。また池崎の真似だけあって月収や貯金額も公表している。現在の月収はなんと0円だが、一方で貯金残高は1995万9597円ということだ。現在はYouTubeのわずかな広告収入だけなので、基本的には貯金を切り崩して生活している。
お仕置きに3段階、一番厳しい「スーパーおしりぺんぺん」
脱会宣言しているだけあって、本人がスタジオに登場、小藪を聞き手に半生を語った。かなり明るく饒舌でトークも面白い。さすがはさまざまな霊を降臨させて喋りまくらせるという人間の息子だ。
第一子だったため、幼少時(12歳頃まで)は後継者として育てられたようだ。幼稚園や保育園には入園せず、自宅で英才教育。それも一日十何時間。これは「宏洋様は異次元の存在だから、庶民の戯れを一緒にやってはならない」といった狙いがあり、小学校に入学しても習い事漬けの生活が続く。
しつけも厳しく、お仕置きに3つの段階があり、レベル1は指二本で太ももを叩く「松葉」。レベル2は手のひらで叩く「もみじ」。そして最上級のお仕置きはその名も「スーパーおしりぺんぺん」。これは生ケツを100回も叩かれる。小藪も「(松葉、もみじと来て)なんや変な名前」と猛ツッコミ。そして「ようこんなに明るく育ちましたね...」と絶句してしまう。
しかし、両親とも東大出身ということで「中学受験で名門の麻布中学に行ってから東大へ行かせる」という計画だったが、あんなに長時間勉強したにもかかわらず失敗。ここで両親から手のひら返しをされ、家庭内や教団内での待遇が悪化。両親も宏洋氏の受験失敗についてのケンカばかりになり、離婚に至ってしまう。
小4から「性の伝道師」としてクラスの人気者
一方で、本人曰く「性の目覚め」が早かったそうで、わずか小4で当時流行っていた人気青年漫画『ふたりエッチ』を親にバレないよう購入。そして、そこで得た知識をクラスの男子たちに広めて回り、みんなから「性の伝道師」と呼ばれていたそうだ。「このままじゃ一生童貞のままだから!」と、親に携帯電話の購入を懇願。せっかく入学した早稲田大学高等学院も、男子校なのがきついと、高2から女子もいる青山学院高等部に転入した話など、「性の伝道師」らしい話が続く。小藪は最初の教典が『ふたりエッチ』だったのが人生を左右していると分析。
青山学院大学卒業後は、一般企業に3年勤務した後に教団へ。映像制作で月に3桁の給料があったが、エンターテイメントの仕事をしたかったのに、父親に宗教の本道に異動させられたため脱会したという。その後も新しい仕事についても、まだ教団との関係があることを疑われキャンセルになることがあり、しっかり脱会宣言をしておこうと、例の動画をアップしたということだ。
(フジテレビ12月8日(土)深夜1:45放送)
鯖世傘晴