フィギュアスケートのグランプリファイナル女子で優勝した紀平梨花選手(16)がきのう11日(2018年12月)、カナダ・バンクーバーから帰国した。「記者の方がたくさん来ていてびっくりしました。ファイナルの優勝がすごく大きなことだったんだなと改めて思いました」と話した。
来週20日からの全日本選手権に出場する。「全日本で頑張って、お姉ちゃんと大晦日に遊びに行けたらいいかなと思います」と笑顔を見せた。
プロゴルファー横峯さくらのおじさんが考案
シニア1年目で快進撃を続ける紀平は、どのように育ってきたのか。通っていた幼稚園で取り入れていたのが、「ヨコミネ式」教育法だった。プロゴルファー横峯さくら選手の叔父の横峯吉文さんが約40年前に考案したもので、運動神経の基礎は6歳までに固まるとして、逆さ感覚、回転感覚、平衡感覚などを伸ばすことに力を入れている。
この教育法を取り入れている東京都稲城市の青葉幼稚園を覗いてみると、これがびっくり。マットの上に寝転がった状態から逆立ちをし、そのまま10メートル進む逆立ち歩き、足をしっかり伸ばした連続側転、6段の跳び箱も難なくこなしていた。園児たちは「意外に難しいけど楽しい」とみんな楽しそうだ。
保護者は「できないことがあった時、泣きながらでもできるまで頑張ってみようとする姿が見られるようになった」と話していた。
バランス感覚磨いてグランプリファイナル優勝
紀平も兵庫県内の幼稚園でこのような指導を受け、跳び箱は8段を跳んでいた。姉の萌絵さん(20)も「幼稚園の頃から逆立ちを楽々していた。小さい頃からの運動神経の良さがスケートに生かされたのかなと思います」と話す。
当時を知る森田梓先生は「すごい頑張り屋さんで、負けず嫌い。体操とか、できるようになるのがみんなより早かった」と振り返った。
松田丈志(競泳元日本代表)「幼少期に身に着くのはバランス感覚。後から伸ばすのは大変なので、この時期にバランス感覚を磨いていくのはとてもいいと思います。僕は子どもの頃はとにかく外で遊んでいたので、それでバランス感覚が身に着いたのかな」
大沢あかね(タレント)「小さい頃から、たくさんの選択肢から自分に合ったものを選べることも、強さの秘密なのかなと思いますね」