今日(11日)の日本列島は、今冬一番の冷え込み。気温の乱高下で、東京ではこの一週間の平均の温度差が12度。対応しきれなくて風邪をひいた人も多かろう。そこで「スッキリ!」が、医師自身が風邪にかかった時どうするかを聞いた。答えは意外や意外......。
「寝ていれば、風邪は自然に治ります」
医師59人にアンケートした。「風の治し方」の第1位は、何と「寝る」で、37人。ナマの答えも意外や意外、「治し方はないです。勝手に治るから」「寝ていれば、風邪は自然に治ります」「耐える。時間の経過とともによくなる」......。
そもそも風邪とは、「風邪症候群」という鼻・喉の急性炎症の総称。ウイルスが細胞・組織を破壊し、炎症を起こすものだ。
池袋大谷クリニックの大谷義夫院長は、「根本治療は、免疫が出ることです」
キャスターの加藤浩次「治す薬はない?」
大谷院長「おっしゃる通り。インフルエンザの方が治し甲斐があります(笑)」
森圭介アナ「ウイルスと菌とはどう違うんですか?」
模型を見せて、枕よりでかいのが菌、ウイルスは飴玉くらいだ。
大谷院長「10倍から100倍も違う。抗生物質は、菌にしか効きません」
森圭介アナ「ワクチンは?」
大谷「風邪のウイルスは200種類くらいある。全部違うので、作りようがない。さらには免疫力で、1週間くらいで治る。インフルエンザは、命に関わることがあるのでワクチンを作りました」
で、「寝る」にも条件があって、7時間以上寝ないといけない。カリフォルニアで164人に行った実験で、風邪を引く割合は、睡眠が6時間未満だと、7時間以上寝た人の4.2倍にもなった。ひかないためには、普段からよく睡眠をとることが大切だ。
ところで、アンケートの2位が「薬を飲む」で16人だったが、薬はあくまで対症療法。熱を下げるだけ。咳を止めるだけ。根本治療ではない。しかし、医師たちが早めに飲んでいる薬があった。
医師のオススメは「葛根湯」と「チキンスープ」
それが漢方薬「葛根湯」。アンケートにも「喉や鼻に違和感があるときは、早めに葛根湯を熱いお湯で飲む」とあった。葛根湯は、体を温め発汗を促し、熱を下げる。
ロバート・キャンベル(元東大教授)「私はいつも顆粒の包みを3つくらい持っている」
大谷「満点です。一般の風邪薬でも葛根湯でも、その後の経過に差はないという調査結果もある」
そして第3位が「食事」10人だった。
大谷院長は、チキンスープがオススメという。「アメリカの民間療法なんです。日本では玉子酒、アメリカではチキンスープ」。鶏の成分が免疫力を高めるそうだ。
最後に予防となると、手洗い、うがい、マスク、睡眠、加湿・保湿だという。みんなわかっているんだけど......。