あおり運転の石橋被告の凶暴な言動が次々明らかに 羽鳥慎一も「死刑だよ」と絶句

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   東名高速で「あおり運転」を受けた末に夫婦が死亡した事件、危険運転致死傷罪などに問われた石橋和歩被告(26)の裁判員裁判の論告求刑公判が10日(2018年12月)、横浜地裁で行われた。検察側は2017年6月に起きた東名の事故を含め4件の罪で起訴、「懲役23年」を求刑した。

パトカーにまであおり運転をしていた

   ほか3件の起訴内容は以下だ。

   5月8日、山口県下関市内で車をあおり運転の末、車を降りるよう強要した「強要未遂罪」。翌9日、同じく下関市内であおり運転の末、車を蹴りへこませた「器物損壊罪」。東名の事故のわずか2か月後、8月21日に山口市内であおり運転の末、車を降りるよう強要した「強要未遂罪」。

   起訴されなかったものもある。驚いたのは、東名の事故の1週間前、5月29日にパトカーにあおり運転をしていたことだ。

   山口県内の高速道路でスピード違反車両を追いかけてきたパトカーの前に入り、急ブレーキをかけた被告。「なぜこんなことをしたんだ」と警察官に聞かれると「俺がなんかしたんか。パトカーがスピードを出していたから(俺も)スピードを出してええと思った」と発言したという。

「結婚する予定だったのに...」謝罪になっていない謝罪文

   信じられない言動は法廷でもあった。被告が読み上げた被害者の娘たちへの「謝罪文」は、怒りを通り越して呆れてしまうほどだ。「事故がなければ彼女と結婚する予定でした。彼女は体が弱く自分が支えたいと思っていたので事故の事はお許しください」と、どこが謝罪なのか全く分からない内容なのだ。

   これにはテレビ朝日解説委員の玉川徹も「?」と一瞬固まった。「ん?これ、自分のことですか?何を言っているんだ!」と不快感をあらわにした。

   弁護側は、被告の一連の行動が「危険運転致死傷罪」「監禁致死傷罪」には当たらないと主張し、最大で懲役7年が妥当としている。交通事故に詳しい高山俊吉弁護士は「多くの人が被告人はおかしいと感じている。どういう犯罪が成立するかで量刑が大きく変わってくるので、裁判所も苦しむと思います」

   司会の羽鳥慎一「同じことを短期間でこれだけしていたのか。なんなんだ、この人は...」

   青木理(ジャーナリスト)「ただ、検察側は常習性を主張するために事例をたくさん持ってきている。『危険運転致傷罪』が適用できるのかどうかの問題とは分けて、冷静に考えなくてはいけない」

   羽鳥「一般的な感情だと、『危険運転は当たり前だろ』って思う。人によっては『死刑だよ』というくらいです」

   菅野朋子(弁護士)「感情とは別にちゃんと見極めないといけません。でも、この事故の後にも同じことをやっている。」

文   ピノコ| 似顔絵 池田マコト
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