体操女子の宮川紗江選手が日本体操協会の塚原光男副会長と妻の千恵子・女子強化本部長から「パワハラを受けたと」と訴えた問題で、第三者委員会は「パワハラはなかった」と結論づけた。
協会の山本宜史専務理事がきのう10日(2018年12月)、記者会見で「配慮に欠ける不適切な行為が多々あったが、悪性度の高い否定的な評価に対する行為とまでは客観的に評価できない」と報告した。この結果、光男副会長と千恵子強化本部長の役職の一時停止措置を解除し、職務復帰させることになった。
勝手に記者会見した宮川選手に処分も?
「東京五輪に出られなくなるといわれた」などと主張していた宮川選手は結果について「信じられない」と話した。
司会の伊藤利尋「適切ではなかったが、パワハラではない、ということですね」
中江有里(女優・小説家)「パワハラの定義は様々に言われています。受けた側はパワハラといい、やった側はそうではないという。必ずそうなりますよね。今一度、パワハラとはどういうものなのか、考えるきっかけになるといいですね」
「一方でこんな記事もありました」と森本さやかアナが日刊スポーツ紙を紹介した。「塚原夫妻 倫理違反で懲戒も」という見出しの上に「協会通さず報道に発信問題視 宮川も処分対象」と書かれていた。今度設置される特別調査委員会で、勝手に報道に応えたり、発信したりする行為が倫理規定や行動規範に抵触するかどうか検討するが、対象には宮川選手も含まれているというわけだ。
古市憲寿(社会学者)「宮川選手も処分の対象になると、多分、納得できない人がたくさんいると思いますよ」
森本「言いたいことが言えなくなる可能性が出てきますね」
伊藤「パワハラ認定問題を離れて、有望な宮川選手の将来をどう考えるか、責任は協会にあるように思います」
宮川選手はその後のツイッターで「色々と複雑な心境もありますが、沢山の支えでこれからも頑張っていけそうです。応援よろしくお願いします」と綴っていた。