この週末(2018年12月8~9日)、都内の家電量販店をのぞいたら、「支払いはペイペイで」という声が飛び交っていた。「あの行列はこれか」と思い当たる人も多いはず。QR決済で「100億円あげちゃう」というとんでもないキャンペーンが行われていたのだ。
「PayPay」はソフトバンクとヤフーが共同で出資、2018年10月から始まったサービス。家電量販店やコンビニで、アプリをダウンロードしたスマホがあれば、キャッシュレスで買い物ができる。で、目下の話題は「2割引」の基本と「40分で1回の確率で全額が戻ってくる可能性がある(上限10万円)」という大盤振る舞い。これが「100億円あげちゃう」キャンペーンの正体だ。
大当たりの連続で、39万円のうち22万円が戻った
現に量販店のレジを見ていても、「パナソニック・エアコンX4=50万円の買い物で、10万円が戻った」「iPad 5万2000円が全額戻った」なんていう話が、目の前で起こっていた。中には6日間に9回買い物をしたら、3回が大当たりで、39万円のうち22万円が戻ったという人もいた。
量販店も「PayPay目当てで来客数は倍くらい。値引きのできない商品を買う人が目立つ」という。なるほど賢い。20年もの冬の時代を経た消費者はしっかり者ばかり?
司会の加藤浩次「これわかんないんだよ。クレジットカードでスマホ決済はやるけど、QRコードというのがわかんない。得なの?」
森圭介アナ「われわれも得ですし、お店も得。これでキャッシュレス社会を加速していくというものです」
やり方は、まずアプリをダウンロードする。そこで個人情報を入力(携帯番号、パスワードなど)して、さらに銀行口座やクレジットカードを登録すれば完了だ。支払うには、(1)アプリを起動してスマホ画面に出たバーコードを店側が読み取るか、(2)アプリを起動して、店に掲示してあるQRコードを読み取って金額を打ち込み、店が確認するかのどちらか、店舗による。
同種のサービスはすでにいくつかあり、「PayPay」は後発なので、「100億円」キャンペーンになった。「ソフトバンク」「Y!mobile」の会員は、全額が戻る確率が「10回に1回」になるとか。