きのう9日(2018年12月)にカナダ・バンクーバーで行われたフィギュアのグランプリファイナルで、紀平梨花(16)=関西大学KFSC=は初出場、初優勝の快挙を成し遂げた。
最初の見せ場となるトリプルアクセルでミスしたが、その後は、単独の予定だったトリプルアクセルを、トリプルアクセル+ダブルトゥーループに切り替えるなど立て直した。デビュー年でのGP制覇は、日本人選手では浅田真央以来13年ぶりだ。
弱かった演技構成点がザギトワと互角に成長
佐野稔氏(元スケート選手)は「演技構成点は、これまで紀平さんは若干弱めでしたが、今回は、負けてはいるが、(ロシアのザギトワ選手と)ほぼ互角といっていい。そこまで成長しましたね」と評価する。
夏野剛(應義大学大学院特別招聘教授)「今年初めと、このシーズンに入ってからとでは別人のようですね。平昌五輪まではザギトワ選手が一人女王みたいだったのが、互角に戦えるどころか、勝っちゃう。日本の女子選手は層も厚いですね」
紀平は試合後もマイペースだった。「きょうは昼寝が効いた。終わってから30分くらいはうれしさがありましたが、今は疲れもあってよくわからない。(オリンピックに向けての)構成は80%くらい。4回転の必要性も感じます。まだどういう時代がくるのかわからないので、練習をして、どんどん先にいっていかないと。あと3年以上あるので、ケガがあってもダメだし」と話した。
20日から埼玉で行われる全日本選手権に優勝して今年を終わらせたいという。
みっちゃん