きのう6日(2018年12月)午後1時39分ごろ、ソフトバンクで大規模な通信障害が発生し、電話ができない、ネットが繋がりにくい状態になった。突然、通信情報が「圏外」になったり「X」になって、だれとも連絡できない、LINEが働かない、待ち合わせ連絡が途絶えたら、あなたはどうするか。
★公衆電話に長い列ができた。「20年ぶりくらいで使った」という男性。「100円でお釣りは出ないんだ」という若い女性は、これまで使ったことがなかった。
★交番で道を尋ねる人も増えた。待ち合わせの名所、渋谷・ハチ公前では、待ち合わせ相手と連絡が取れないと人々がウロウロしている。
★ソフトバンク・ショップには大勢が詰めかけたが、店員も「原因はわからない」「他にWi-Fiスポットがあります」というだけで、手の打ちようがない。
★東京、大阪の消防当局は、火災などの通報は他社の携帯か固定電話を使うように呼びかけた。
★宅急便の佐川急便は追加依頼や再配達情報がドライバーに届かない状態になった。
★名古屋であったロックバンド「GRAY」のライブでは、入場に必要な「QRコード」が表示できなくなる人が続出し、QR認証を取りやめた。
スマホ頼みの暮し痛感したいい経験
4時間半後の午後6時すぎから徐々に回復し始めたが、ソフトバンクによると、原因はスウェーデンのエリクソン社製の交換機に不具合が発生したためだった。日本以外でも同じ交換機を使っていた11か国の通信業社で、同じ時刻に障害が発生していたという。
近藤春菜キャスターもソフトバンクのスマホを使っていた。「自分のスマホがおかしいのかと思ったんだけど、ニュースも入らないし、結局、人のWi-Fiを借りて通話しました」と話す。
司会の加藤浩次「社会から遮断されたように感じますよね。実際は遮断されてはいないのに、そう思ってしまうというのは、ちょっと怖い」
近藤「待ち合わせでも、その場でやりとりしているからね。何か調べようとしても、電波がないと、どうしていいかわからない。怖かったです」
犬山紙子(エッセイスト)は「スマホで仕事をしているし、原稿も書くので、ライフラインの感覚なのかな」という。
水卜麻美アナが影響をまとめたが、なかには「固定電話も自宅にない人もいました」という。
いかに携帯通信に頼った暮しになっているか、痛感させられたという意味ではいい経験だった。