博多大吉キャスターが「みなさんの食物アレルギーの常識が変わるかもしれません」と切り出した。食物アレルギーは食事で発症すると思っている人が多いだろうが、食べること以外が引き金になることが実は多い。
その一つが花粉症だ。宮入敬枝さん(47)はもやしを1本食べたら、空ぜきが止まらなくなり、目も腫れてかゆくなった。体調はどんどん悪くなり、立っていることさえできなくなった。
病院でアレルギー検査を受けると、「大豆アレルギー」で、命に関わるほどの強いアレルギー症状が出るおそれがあると診断された。ほかにも、さくらんぼ、あんず、桃、プラムでも強いアレルギー反応が見られたが、どちらも花粉症が原因だった。
花粉と食物成分を体が勘違い
近江友里恵キャスター「どういうことなんですか。花粉と食べ物がどうつながるのかわからないですね」
藤田医科大学の矢上晶子教授が解説した。「多くの患者さんが、花粉症を発症した後に果物を食べると、口がイガイガしたり、のどがかゆくなったりします。花粉症と食べ物の成分が似ていて、両方に反応してしまうんです」
スギ・ヒノキの花粉症はトマト、イネ科の花粉症はトマト、じゃがいも、メロン、ピーナッツなど、ブタクサの花粉症はキュウリ、ズッキーニ、バナナなどに反応してしまう。ヨモギの花粉症はスパイス、セロリ、にんじん、マンゴーに、ハンノキ・シラカバの花粉症は豆乳、もやし、豆腐、りんごなどの果物にアレルギー症状が出るおそれがある。
重症化すると、目が腫れ、息苦しくなり、手がしびれて冷たくなってくる。動悸などの症状が出たら、ためらわずに救急車を呼ぶ。
田村直之アナ「もちろん花粉症を持っている人が、必ず食物アレルギーになるというわけではないですが、リスクがあるということなんです」
ピコ花子