中国で多発する「当たり屋」の瞬間の映像が紹介された。しかし、ぶつかる演技がなんとも下手くそなのだ。
65歳の男は、ゆっくりと通り過ぎる車のドアミラーに腕を伸ばしてぶつけ、よろけるようにして10歩ぐらい先で大袈裟に倒れたが、たちまちバレて、警察に逮捕され拘留された。
次の映像では、高齢男性が車に近づき、車が止まった瞬間に道に横たわった。ドライバーに「病院に連れて行く」と言われると、「老人で耳が遠いので聞こえない」と、現金を要求する。
駐車場に入ってくる車に向けて、子供をぶつけようと押す女性の映像もあった。子供が踏ん張って失敗すると、今度は自分が止まっている車の前に横たわり、ぶつけられたとわめく。
ネットで「鎖骨折れてもいい人」募集
拓殖大学海外事情研究所の富坂聰教授は「当たり屋も生活がかかっているので必死です。運転手側が諦めてくれれば、儲けもんなんでしょう」と解説する。
司会の羽鳥慎一「生活がかかっているというのは切ないですが、笑ってしまうほど演技がひどい」
高木美保(タレント)「中国では高速道路の塀に隙間があって、人が入れるんです。そこで当たり屋行為を行うプロ集団がいるんですが、これは新規参入組ですね」
野上慎平アナが報告したプロの当たり屋の手口がスゴい。車の後部で音がして振り向くと、少年が倒れている。少年の仲間から「病院に連れて行け」といわれ、診察を受けると鎖骨が折れており、治療費として1万元(約17万円)を支払ったという。
しかし、インターネットで「自分の鎖骨を折ってもいい」という若者を集め、ワザと折って車にはねられたように演技をする手口だった。鎖骨骨折は10日くらいで治ってしまうので、10日ごとに交代していた。少年の取り分は10~20%だったという。