24日(2018年11月)未明、2025年国際博覧会(万博)の開催場所に日本(大阪)が選ばれた。1970年以来、55年ぶり2回目の開催となる大阪は大いに湧いているようだ。
盛り上がっている大阪人の1人が芸能界きっての万博通でシンガーソングライターの嘉門タツオさん(59)。70年の大阪万博には21回行ったという。
「動く外国人をテレビ以外で初めて見た」という当時11歳の嘉門さん。会場で出会った外国人にサインをせがんだ。今も大事にしているノートには、様々な国の人のサインが残っている。生パイナップルやアメリカンドックなど初めて食べたもの、集めたバッジなど、嘉門少年が味わった感動を興奮しながら語った。
大坂の負の遺産「夢洲」は汚名返上できるか!?
さて、2025年の開催場所は「夢洲」(ゆめしま)。大阪市此花区にある埋め立ての人工島だ。広大な空き地とコンテナターミナルばかりで、大阪の「負の遺産」と呼ばれている。
だが、2800万人の来場を見込む万博開催で、逆転が夢ではなくなった。夢洲はカジノも楽しめる統合型リゾート地の候補地でもあり、うまくいけば汚名返上どころか、とてつもない経済効果を出すかもしれない。
1970年の開催では、「動く歩道」「全自動人間洗濯機」などの新しい技術で人々を驚かせたほか、ケンタッキー・フライドチキンの日本初上陸、缶コーヒーの世界的大ヒット、回転ずしの開店などもあった。25年にはどんな新しいモノを見せてくれるのか、嘉門さんの熱い語りを聞いていたら楽しみになってきた。
司会の堀尾正明「アメリカ館、ソ連館、太陽の塔は2、3時間並ぶのが当たり前だった。『大阪残酷博』なんて呼ばれていました」
嘉門さん「『人類の辛抱と長蛇』とか...」
堀尾「でも、大阪人は盛り上がりやすい。そういう気運が日本をグッと押し上げてくれる。あとはその年に阪神タイガースが日本一になれば...」
司会の真矢ミキ「サービス精神いっぱいな人が多いから、大阪ってぴったりですね」
嘉門さん「そうなんですよ。こんなん得意なんです!」