25日(2018年11月)、大相撲九州場所で小結の貴景勝(22)が初優勝した。初土俵から26場所での優勝は史上4番目の早さだ。
「新しい部屋でも一生懸命がんばっていくことが(優勝に)つながると思い、日々やってきました。何回も弱い自分が出そうになりましたが、諦めずにやってきてよかった」と落ち着いた様子で話した貴景勝。貴乃花部屋の消滅というピンチに遭っても、持ち前の負けん気と押しの強さで淡々と努力してきた。
星一徹ばり!厳しい父との二人三脚でつかんだプロの道
1996年、兵庫県芦屋市で生まれた貴景勝。空手家の父・佐藤一哉さんは当時全盛期だった貴乃花の大ファンで、息子には貴乃花の名前から一文字を取り、「貴信」と名付けたほどだ。
そんな一哉さんの影響で小学校3年生から相撲を始めた貴景勝。小学校5年生の夏休みに参加した子供向けの相撲教室では、能力の高さを認められ、貴乃花親方に直接稽古をつけてもらった。帰りがけに「あの子は絶対強くなりますよ」と声をかけられ、父子の夢は定まった。
親子二人三脚で勝ち取った優勝。オープンカーには父も同乗した。
貴景勝は「常日頃から『お前はプロで活躍するために...』ということを言われていたから、小さいながらにやるしかないんだとやってきた。それが結果に出てくれてほっとします」と語った。
元貴乃花親方は、今朝26日付のスポーツニッポン紙にコメントを寄せた。
「景勝よ ここから先は一歩も引くな!!しばし実父への感謝の気持ちに浸れ。そして新しい鍛錬を土の上でいますぐに始めよ!」
元貴乃花親方への思いはあまり言えない状況?
司会の国分太一「部屋を移った途端の優勝です。複雑な気持ちの中でずっと闘っていたのでしょうね」
カンニング竹山(お笑い芸人)「ドラマがありますよね。優勝しちゃうわけですから」
司会の堀尾正明「『弱い自分』と何度も言っていた。自分との戦い方もすごいのでしょう。そしてまた『巨人の星』の星一徹みたいなお父さんでしょ。ハンバーグ定食を4人前食べさせたとか、毎日牛乳を2リットル飲ませたとか...。お父さんの言う通りにやったらここまできたという。父親としての力量も見事です」
政井マヤ(フリーアナウンサー)「(元)貴乃花親方への思いはあまり言えない状況だったように見えます。そこをもっと聞きたかったな」