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体操・白井健三の父親が告発!「中国製の硬い器機で選手が壊れる」

   フライデーで、体操の白井健三(22)の父親・勝晃氏が、中国の器機は危険だと告発している。先月25日からドーハ(カタール)で行われた体操世界選手権で、3連覇がかかっていた白井は床運動で銀、内村航平(29)も鉄棒で銀、前回優勝の団体は銅に終わった。

   その原因が中国のメーカー「泰山」にあるというのである。過剰に硬いのにまるで反発がない。勝晃氏がこう話す。<「健三は幼少期からトランポリンでジャンプをしていた影響で、演技中に踵が床に着かないクセがついた。(中略)ただその反面、ウサイン・ボルト並みの数値と認定された、並みはずれた跳躍力にも繋がっています。(中略)ただ今回、H難度の『シライ3』を繰り出していたら、選手生命が危ぶまれる可能性すらあった。健三の『心が折られるような器具だった』という発言には、本当に胸が痛みました」>

   得をするのは、この器具を使い慣れていた中国選手だけだった。スポーツライターの小林信也氏はこう指摘する。<「今のスポーツ界では、国の政治力や商業的な要素が強くなりすぎている。その結果、"アスリートファースト"の精神が弱まり、選手たちが十分なパフォーマンスを発揮できない状況になっている」>

   東京五輪では、このメーカーの器具を使わないことが決定したそうである。

   東京五輪といえば、中国政府系のハッカーが、ここをめがけて攻撃してくるとニューズウイーク日本版が報じている。中国のハッカーが技術力に定評のあるロシアのサーバー攻撃ツールを購入し、その額は約1年余りで3億ドルにもなるといわれているそうだ。中国は2000年に「ネット・フォース」といわれるサイバー攻撃部隊を創設しているが、その予算は150万ドルだったという。

   そうした攻撃に対して、日本の対応は非常にお粗末である。ニューズもこう指摘している。<日本の不安要素は多い。パソコンを使ったことがないと認めているサイバーセキュリティ担当大臣が、関連法案や対策案をほとんど理解すらできないという事実だけではない(この大臣は五輪担当でもある)。日本にはダークウェブに仮想エージェントを送り込める情報機関もない>

   安倍首相は本気で東京五輪を成功させようと思っているのだろうか。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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