国境の町メキシコ・ティファナにあふれる移民キャラバン!国に戻れば殺されます・・・

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トランプ大統領は敵意むき出し

   キャラバンが始まったきっかけは、あるSNSの投稿だった。「危険な国を出てアメリカを目指そう」と呼びかけたのは移民を支援するNGOだった。これが拡散し、キャラバンになっていった。第1陣のあとを追うように、第2陣がメキシコシティを出発し、第3、第4陣もすでにメキシコ国内に入っており、総数は1万人に達しているという。

   キャラバンの人たちが最も気にしているのが、アメリカの移民を巡る動きだ。トランプ米大統領は「アメリカを移民の収容施設にはしない。不法入国する人々が引き起こした殺人や破壊を見てみろ」と敵意をむき出しにしている。

   NHKロサンゼルス支局の神津全孝記者は、移民の受け入れ基準が厳しくなっている現状をこう話す。「トランプ大統領は2年後に大統領選挙を控え、移民政策が強硬になるのは避けられないでしょう。移民の認定基準をより厳しくする指示を相次いで打ち出しています。アメリカで生まれれば国籍を与える出生地主義さえ見直す考えを示しています」

   武田真一キャスター「移民希望者が押し寄せ、滞留しているメキシコはどう見ているのでしょうか」

   鎌倉キャスター「地元の住民感情が悪化し始め、キャラバンの人たちに厳しい声があがり始めています。ティファナで、受け入れるべきだとする人たちと、反対する人たちのデモがありました。

   ただ、来月(2018年12月)には、トランプ大統領の自国第一主義を批判してきたロベスオブラドール氏が新大統領に就任します。ロベスオブラドール氏はメキシコ国内に留まりたい人には就労ビザを発行することを示唆していて、アメリカに入国拒否された人々の受け皿になる可能性を示しています」

   アメリカも開拓時代、経済発展時代と違って、移民を受け入れ続けることは難しい。欧州への移民もそうだが、背景にあるのは先進国とその他の貧しい国々との経済格差の拡大だ。

   *NHKクローズアップ現代+(2018年11月21日放送「密着!移民集団"キャラバン"~混乱のアメリカ・メキシコ国境では?~」)

文   モンブラン
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