繁華街の通路で路線バスが停留所に突き込み、11台が次々追突、10人が負傷した。バスの前部にオートバイが巻き込まれていた。先週の17日(2018年11月)、韓国ソウルの中心部で起きた事故だ。
目撃者や現地メディアによると、バスの運転手とオートバイの男性との間で、車線をめぐるトラブルがあった。バスは、バスの前に置かれたオートバイを押し倒すようにそのまま発進したらしい。オートバイの運転手が進路妨害のため置いたのか。ともあれ、バスはオートバイを巻き込みながら暴走した。
年間5000件、検挙者2000人もいるとか
韓国では、いま問題になっている「報復運転」ではないかとみられている。報復運転とは「車を運転中に割り込みや進路を妨害され、それに対抗し、報復的な運転をすること」だという。
韓国の社会問題に詳しいS-KOREA編集長の慎武宏さんは「韓国人の国民の特性として『パルリパルリ文化』という文化がある。『早く、早く』ということで、悪くいえば『せっかち』。そこから『報復運転』という荒っぽい運転につながっている」と話す。ネットでも「(今回の事故は)韓国の運転文化自体があるから仕方ない」という声もある。
野上慎平アナの説明によると、韓国での報復運転は「年間約5000件、1日平均13.6件、検挙者年間2168人(京郷新聞調べ)と、かなりの数になっています。ドライバーの約70%が報復運転をした、されたというアンケート結果(起亜自動車)もあります」
慎武宏さんは「韓国では学歴や収入が高い人ほど報復運転をしやすい。高歴学の人は思い通りにならないと怒る傾向がある。高い車を自分の価値だと考える」とみている。
野上アナは「日本のあおり運転と似たところがあるかもしれません」と語る
一ツ石