麻生太郎財務相は放言の確信犯で、乱暴なことを口走って世間を騒がせて得意になっているのだろう。おととい17日(2018年11月)も、福岡市長選挙の応援で福岡市内で街頭演説、北九州市の北橋健治市長をこう口撃した。「(北橋市長は)学歴はいいよ、人の税金を使って学校へ行ったんだから。東京大学出てるだろ」
福岡市長選でなぜ北九州市長をヤリ玉に?
宇賀なつみキャスター「この発言は、国立大学出身者に対する批判と受け取られかねないと、ネット上では発言を問題視する声が相次いでいます」
司会の羽鳥慎一「北九州市長選(2019年1月27日投開票)に出る人を批判しているんですが、今回は福岡市長選(の応援)なんですよ」
石原良純(タレント)「東大がどうのという話じゃなくて、北九州市長が気に入らないということなんでしょ」
そうなのだ。麻生財務相は北九州市長選に独自候補を立てようと画策していたが、自民党市議団が現職の北橋市長の擁立を決めてしまった。「東大税金論」はそのうっ憤晴らしということらしい。
東大卒の山口真由「還元しようと財務省入ったけど...」
まともに批判するのもバカバカしいと思ったのか、司会の羽鳥慎一は脱線していく。「国立大は税金だろっという話になっちゃっているのですが、東京大学出身の山口さんいかがですか」
山口真由(ニューヨーク州弁護士)「私も税金使ったわけですから、還元しようと思って財務省に行って、2年で辞めてしまった。だから、とくに申し上げることはないんですけど・・・」
羽鳥「(それじゃあ)もっと怒られるんじゃないですか。京都大学の玉川さんは? 玉川さんも人の税金を使って学校へ行った?」
玉川徹(テレビ朝日解説委員)「麻生さんだって税金使ってよかったんですよ、東大に入ったのなら。ひがみがある。いまからでも、東大に行って勉強されたいいですよ、税金使って」
麻生財務相は学習院大卒業だが、昨年度(2017年度)は税金から11億1500万円の私学助成金が給付されていることをご存じないのだろうか。
文 カズキ | 似顔絵 池田マコト