世界で人気の韓流音楽グループ「BTS防弾少年団」のメンバーが着ていた「原爆Tシャツ」をめぐり、SNSを中心に論争が過熱している。
テレビ朝日はこの騒動を受け、9日(2018年11月)に予定されていたBTSの音楽番組出演を取りやめた。この決定に世界のメディアが注目。韓国メディアはもちろん、英「BBC」、米「CNN」、中東「アルジャジーラ」などがこぞってとりあげる事態になっている。
BTSはなぜ説明をしないのか?
発端は2017年春、北米ツアー中に撮られた写真だ。メンバーの1人、ジミンさん(23)が着ていたTシャツには長崎への原爆投下後のきのこ雲がデザインされ、英語で「PATRIOTISM(愛国心)」「LIBERATION(解放)」「KOREA(韓国)」の文字があった。
1年半経った今、騒動になったのは、10月(2018年)に韓国のニュースサイトが「これは反日行為ではないか」と報道したから。そこから一気に過熱した。
Tシャツを製作したデザイン会社の代表は、ビビットの取材に対し「歴史的な事実を表現したかった。そのために写真を使用しただけで、反日感情を助長する意図はなかった。防弾少年団には申し訳ないことをした」と話している。
一部報道では「紅白やFNS歌謡祭など年末の音楽特番の出演はすべて白紙に」と報じられているが、BTSはコメントを出していない。
政井マヤ(アナウンサー)「『何か意図したものではない』と一言あれば、日本国内の世論は収まると思う。それを言えないということは意図したのか、韓国の世論を気にして何も言えない状況なのか。なんらかの説明が欲しいです」
カンニング竹山(お笑い芸人)「世界で活動しているならば、気を使わないと。『カッコいいから』と言う理由でナチのファッションはできない。ただ、外野がSNSでやんややんや言っても何も解決しない」
司会の堀尾正明「本当にもったいない。政治的にはずっとギクシャクしてきた日韓だけど、文化交流で一気に雪解けが進んでいた。そこに政治的なものが入ってきて水を差すのは残念。スタッフも含め、BTSは芸能の分野に政治的要素が入ったとたん背を向ける人がたくさんいることを考えてほしい」
ピノコ