10月28日(2018年)の青森市議選で初当選した山崎翔一市議(28)がツイッターの「裏アカウント」で差別投稿を繰り返していたことが分かり、炎上している。
公式ツイッターでは「自分が(青森市を)変えられるか挑戦したい」とつぶやいていた山崎氏。裏アカウント(通称・裏アカ)」では、「片腕落として障害者雇用」「そういえばデリー行きの電車に乗った時、おかまの物乞い来たな~ 札束めっちゃ持っていたけど」「年金暮らしジジイを舐め過ぎ」など、とても同一人物とは思えない言葉の数々。5日(2018年11月)に謝罪会見を開く事態になった。
「差別的な言葉だと知らなかった」「差別の意図はなかった」と話した山崎氏。「議員を辞めるつもりはない」と明言しているが、市民からは「気がめいる」「神経が分からない」「市民は許さない」「世の中分かってない」「市議が務まる人間じゃない」と厳しい声が上がっている。
女子高生7割が持つ「裏アカ」 実は救いになっている?
裏アカとはメインのSNSアカウントとは別に作り、匿名で密かに使うものだ。愚痴や怒り、のろけなどを発散する場になっていて、女子高生の7割は裏アカを持っているという。
その理由について、若者のネット事情に詳しいジャーナリストの石川結貴さんは「近年、空気を読んで周りに合わせないと仲間はずれにされる『同調プレッシャー』が高まっている。裏アカで素の自分や本音を吐き出し、共感してくれる人とつながれることが救いになっている」と話す。
一方で「ママ友に自分の子どもの進学先をさらされた」「友達の悪口を書いていたらバレて絶交された」などトラブルも多い。子どもたちの間では、クラスメイトや先生の悪口や誹謗中傷などが蔓延し、いじめの温床になっているというから恐ろしい。
堀尾正明(アナウンサー)「問題は政治家がこういう場で差別発言をしているということ。政治家が裏アカを持って本音を吐き出すって珍しいですよね。もしトランプ大統領が裏アカで『実は...』ってつぶやいちゃったら大変なことになるでしょう」
ITジャーナリストの三上洋さん「トランプ大統領は表アカであそこまで言うわけですよね。まだマシです」
司会の国分太一「誰にでも裏の顔はある。でも、SNSは小さな世界ではなく、世界中の人が見られる状態であること、カギをかけていてもバレてしまうことを認識しないと」