「バズる」「ポチる」「寝落ち」「草」と聞いて、すぐ意味がおわかりだろうか。「モーニングショー」が東京・巣鴨で「バズる」を聞いてみると、70代の女性は「何かが外れることかなあ」、90代の男性は「バスじゃないよなあ。サボるでもないし」と首をかしげるばかりだった。
しかし、秋葉原で20代のメイドカフェ店員は「話題にのぼるでしょ」と即座に正解した。「buzz」は英語で噂、評判という意味で、そこから「SNSで、ある投稿が大きな話題になること」をバズると使われるようになった。
「ショーアップ↑」コーナーで野上慎平アナが、先日刊行された三省堂の「現代新国語辞典」(第6版)で、「こんな新語やネットスラングが1000語も追加されました」と取り上げた。
巣鴨では通じないけど秋葉原なら通じる!
野上アナ「では、草の意味は?」
石原良純(タレント)「草? (植物の草以外には)ぜんぜんわからない」
巣鴨の反応も同様なのだが、秋葉原では「笑うでしょ。笑笑(WW)。(大笑いは)森みたいな...、大草原とかね」という。どういう意味か。SNSでは笑うことを「W」というアルファベットで表記するのだが、WWWWWWWWといくつも続けると、ちょうど草が群生しているように見えるから、草=笑なのだ。「草です」というのは、「大笑いです」という意味である。
この辞典を編んだ三省堂国語辞典辞書出版部の木村晃治氏は、ネット用語を大幅追加した狙いをこう語る。
「近年のSNSの利用層には、老若男女の差がなくなりつつあります。そんな時点で改定する限り、(ネット用語を追加するのは)あたりまえじゃないでしょうか」
今の時代に利用してもらう辞典には、(SNA用語は)必要なんじゃないかというわけなのだ。