おととい3日(2018年11月)行われた立教大学の学園祭で、女優の橋本環奈さん(19)のイベントに1000人が殺到。転倒するなどで11人がけがをして救急搬送される騒ぎになった。「とくダネ」が、学生らが撮った20本の映像と15人の証言を解析したところ、混乱の意外な原因が見えた。
放送研究会が女優・橋本環奈さん(19)のイベントを企画。橋本さんはツイッターで、「学園祭に行くの初めてなんですよー! ぜひ遊びに来てください」などと書いていた。
橋本本人が来ていないのに「あっキレイ!」とパニック
イベントは正門から少し離れた野外会場で、午後2時すぎからの予定だったが、午後1時すぎに整理券を配布し始めたところで混乱が起こった。
放送研究会のHPには「観覧料無料」「先着順」「整列場所は13時15分頃公式ツイッター、HPで」とあった。それまでどこで待てばいいかがわからなかった。場所がどこかもわからないうちに、正門前付近に人があふれた。
動画を見ると、まさに人、人、人......。午後1時15分頃、主催者がロープを張り始めたあたりから、わずか5分ほどでパニック状態になった。押されて倒れるとこれに折り重なる。砂ぼこりが立って、「やばいよ」という悲鳴も。
そのうち、「橋本が入ってきた」という声。集団がどよめくのがわかる。「めっちゃきれい」といったかと思うと、「あ、似ている人だった」。橋本さんは、まだ来ていない時間だ。デマも広がり、けが人が出て、警察や救急が出動。午後2時過ぎ、主催者は「中止」を発表した。
「倒れて、死んじゃうんじゃないかと思った」と女性が証言していた。「5秒くらいのうちにパニック状態になった」という男性もいた。デマまで発生、まさにパニック行動学の格好のサンプル事例だ。
キャスターの小倉智昭「学園祭は、客に来てほしいからね」
作家の夏野剛「話題になることやりたいから。橋本環奈さんをとってきた人は、すごいといわれているかも」
小倉「まだ来てもいないのに、あ、きれいだとか」(笑)