市の公園に勝手に神社つくって賽銭箱―周囲のサクラなど樹木も伐採

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   広島県福山市で、市が管理する公園に勝手に神社を建てたとして、神社の代表者を撤去を求め提訴する騒ぎが起きている。福山市内の龍王山にある「高澪龍王神社」(たかつゆりゅうおうじんじゃ)で、現在、小さな祠が2つあり、御本尊だというしめ縄が巻かれた石が置かれ、狛犬や賽銭箱まである。さらに、これら祠を覆う屋根まで建てた。

   市によると、1999年ごろ、信者と名乗る人物が「高澪龍王神社」と書かれた旗を許可なく設置し、ソメイヨシノやヤマモモの木を切り倒して祠を建てたという。市は不法占有に当たるとして、設置物の撤去と土地明け渡し、伐採した樹木の損害賠償54万円を支払うよう提訴した。

代表名乗る女性「1300人の信者いる。病気治る」

   神社の代表(宮司の資格はない)と名乗る女性は、「1300人の信者がいる。みなさんご本尊の石を手で触り、病気が治ったと言っている。今、解体したら大事、みなさん困ってしまう」と話している。女性の夫(75)も「昔からあったものをきれいにした。裁判に訴える問題ではない」という。

   宗教問題に詳しい紀藤正樹弁護士は、「不法占有が認められ、市が勝訴する可能性が高い。市の訴状によると、(女性側は)200万円の寄付を集めている。もし寄付しないと病気は治りませんよといって集金していたら、詐欺罪に問われる可能性もある」と指摘する。

   コメンテーターのテリー伊藤(タレント)「宮司の資格がない神社の代表というのは、資格のない医師が施設を作って治療しているのと同じだ」と批判した。

   市有地に宗教施設を置くのは「違憲」だろう。

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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