京都の紅葉名所で立ち入り禁止が相次いでいる。先月4日(2018年9月)に関西を通り抜けた台風21号の被害のためだ。レポーターの岡安弥生は源義経ゆかりの鞍馬寺の本殿に上るケーブルカーに乗り、驚いた。目の前の斜面に広がっているのは、なぎ倒され、裂けた木、木、木だった。
「自然の力には人間にはとても太刀打ちできません」と職員もお手上げである。改修するにも、林道がないのでヘリコプターで倒木をつりあげて撤去しなくてはならない。台風被害から2か月近くになるが、手をつけることもできず、復旧のめどは立ってない。本殿までの参道が通行可能になったのは、先週の土曜日27日で、そこからの奥はまだ立ち入り禁止だ。
復旧には数億円単位の費用
世界遺産にも登録されている高山寺では、大木が倒れて参道は通行止めとなっている。執事長の田村裕行さんは「木は200本から300本くらい倒れています。上に行きたい人もいるんですが、本当に危ない状態です」と話した。
本堂の屋根は倒木が直撃しへこんでいる。被害額は約5億円の見込み。完全復旧は1年以上かかるという。
台湾からの観光客は「美しい自然、古いお寺を楽しみに来てみましたが、中まで入る道がなくてとっても残念です」と話していた。
浜田敬子(「ビジネスインサイダージャパン」統括編集長)「京都にこれほどの被害が出ているとは・・・。映像を見て衝撃を受けました」
司会の羽鳥慎一「復旧も相当かかると思われますね。鞍馬寺、高山寺以外にも影響が出ています」
大覚寺は一部立ち入り禁止、西本願寺は境内の土壁が倒れたままで一部立ち入り禁止、仁和寺は「八十八カ所霊場」が立ち入り禁止、醍醐寺は「上醍醐」が立ち入り禁止となっている。