安田純平さんをめぐるバッシング 橋下徹氏「反政府の人でも政府は国民を守らないと」

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   シリアの反政府武装勢力に拘束され、3年4か月ぶりに解放されたフリージャーナリストの安田純平さんをめぐり、またしても「自己責任」が言われているが、橋下徹・元大阪市長が明快に切って見せた。

   2015年、日本を出国する前の安田さんは「自己責任だから、口や手を出すな」と政府の出国阻止の動きを批判していた。しかし、武装勢力に拘束された後、4回にわたって「助けてください」などのビデオ・メッセージを発していた。いずれも、武装勢力に強要されたものと見られる。

「エベレストを軽装で登るようなものだ」

   というのも、安田さんは身代金を巡る水面下の家族とのやりとりで、暗号めいた「払っちゃいかん」「断固無視しろ」などのメッセージを送ってきていたからだ。解放された直後、記者の問いに「望まない解放のされ方だった」と話している。これらをどう見るか。

   キャスターの小倉智昭「テレビをご覧の皆様はどうお考えでしょうか」

   橋下さんはこう語った。「一部にある英雄視は危険」と前置きして、「国や自治体は、無条件で国民、市民を守らないといけない。たとえ批判をしている人でも。大阪なんか、800万人のうち700万人くらいは僕のこと嫌いですが、守らないといけない」

   「危険地域に入ることは必要。政府が嘘の情報を流すのは当たり前で、真実を暴くのが報道の自由。ただし、それには準備と装備が必要。エベレストを軽装で登る人はいない」

   大手メディアは記者を行かせない。代わりにフリーの人から情報を買っている。ではフリーはどんな準備をしたらいいか?

   橋下さん「武装の警護をつけるなど集団で行動するとか、情報を金で買うとか」「フリーにもっと金を払うことですよ。フジも高く買えばいい」

   今回は、カタール政府が「3億3000万円」と報道されている。安倍首相は「カタールとトルコに感謝する」と言っている。

   これについて橋下さんは「安田さんの行動で、テロリストに金が渡るようなことがあってはならない」「観光客じゃないんだから、国際社会に訴える価値のあるものを伝えないと。ただ、これまでの仕事を見ると、自分が見てきた映像以上のものはなかった」

   安田さんは検査入院中で、退院次第、会見を開く予定だ。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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