因縁の「さいたまスーパーアリーナを満杯にする」ジュリー意気軒昂
人気者といえば、ジュリー、沢田研二(70)のコンサートドタキャンが話題になっている。10月17日(2018年)、さいたまスーパーアリーナでの公演を、客が少ないという理由で、沢田本人が開演30分前にキャンセルしてしまったのである。
理由は、週刊文春によれば「客席がスカスカの状態でやるのは酷。僕にも意地がある」というものらしい。9000人を入れるはずが、7000人しかいなかつたというのだが、20年前のジュリーなら、そういう理屈もわかるが、「時の流れに身を任せ」た結果、昔の面影など探したくてもなくなったジジイ・・・、ではなくジュリーでは、御の字の数字だと思うが。
往年のヒット曲を歌えといわれて、NHKの番組を降板したり、最近では自分が作った歌を歌うだけで、ファンが聞きたがっているだろう往年のヒット曲は1曲しかやらないというのが、彼のポリシーだそうだ。
それ以外は、再婚した田中裕子と近所の居酒屋で仲良く飲んだり、還暦を迎える直前に自分で作詞した「我が窮状」という曲を発表したりしている。「我が窮状 守りきれたら残す未来輝くよ」
明らかに憲法9条を守ろうという護憲の歌である。原発廃止を訴えて衆院選に立候補した山本太郎の応援演説にも立った。いまも、沢田のコンサート会場では、反原発の署名活動が行われているそうだ。
ドタキャン後の1200人規模のコンサートで、沢田はファンに詫び、こう話したという。「僕は旗を掲げました。白旗ではありません。情熱の赤い旗です。旗を掲げてこの齢でも、また一から頑張ろうという気持ちになりました。甘えてしまいましたが、僕はもう一度、あのさいたまスーパーアリーナ、その客席を満杯にするという新しい目標ができたのを嬉しく思っています」
70にして立つか。ちょっぴりジュリーが好きになってきた。