シリアに入国後、3年余にわたり行方不明だったフリージャーナリストの安田純平さん(44)が、解放された可能性が高いときのう23日(2018年10月)夜、菅官房長官が発表した。カタール政府から連絡があり、日本政府は本人かどうか最終確認のため職員を現地に派遣する。
安田さんは2015年6月、トルコ南部からシリア北西部に入ったと日本の知人に連絡した後、消息を絶った。翌16年3月、家族や日本へのメッセージを英語で読み上げる映像がネット上に公開された。
今年7月上旬には安田さんとみられる男性が家族に「会いたい」と英語で語り、月末には日本語で「私の名前はウルマです。韓国人です。助けて」と呼び掛ける場面もあった。
連絡を聞いた妻のMyuさんは、「本当に本人だったら、夢みていた瞬間がきたと思います。(会ったら)『よく頑張ったね、お帰りなさい』という言葉をかけたいです。(この3年間)たくさんの方々に支えられてきました」と冷静に喜びを話していた。
「自己責任論」は見当違い
司会の羽鳥慎一「フリージャーナリストの人たちが、危ない地域で活動することをどう思いますか。行くから危ないという『「自己責任論』もあります」
国際政治学者の高橋和夫さんは「危ないのは危ないですが、彼ら行かないと情報が入ってこない。最前線でアンテナを張っていることは重要なことです。政府は自己責任論を言いますが、そうはいっても、現場の外交官は頑張ってくれますね」
浜田敬子(「ビジネスインサイダージャパン」統括編集長)「私たち、企業の記者は危険なところは会社がストップします。そこをフリーランスの方が代わりというか、最前線を取材してくれているわけです。そういう人がいないと、何が起きているのか知ることができない。自分勝手に好きで行っているわけではありませんね」
玉川徹(テレビ朝日解説委員)「ジャーナリストは民主主義を守るためなんです。私は敬意をもって迎えたいと思いますね」