青森県つがる市の国道で先月22日(2018年9月)に起きた4人が死亡した事故で、酒を飲んで乗用車を運転していたとして団体職員、高杉祐弥容疑者(32)がきのう22日、危険運転致死傷の疑いで逮捕された。同乗していた野呂祐太朗容疑者(33)も酒酔い運転同乗の疑いで逮捕された。高杉容疑者は車を運転したことは認めているが、容疑は否認している。
亡くなって1か月後に濡れ衣が晴れたが...
死亡したのは、軽自動車に乗っていた廣船淳さん(43)、妻の愛莉さん(30)夫婦と、別の軽自動車を代行運転していた山田春治さん(63)と客の山田久美子さん(46)。
事故は最初に高杉容疑者の車が廣船さんの車に追突し、さらに計4台が衝突した。高杉容疑者が入院していたこともあり、逮捕は事故から1か月後のきのう22日となった。
この間、被害者で死亡したにもかかわらず廣船夫婦は誹謗中傷されていた。きっかけは、先月25日の地元テレビが「2台の軽自動車のどちらかの運転手が酒気帯びだった可能性がある」と報じたことだ。また初めの段階から山田さんは代行運転だったと伝えられていた。
このため、地域のネットの掲示板では「代行の運転手は酒を飲み運転するわけがないから、もう片方が酒を飲んだのだろうな」「夫婦は自業自得だね」といった書き込みが広がった。
野上慎平アナ「きのう、ようやく濡れ衣だったわけです。地元テレビは誤報として訂正し謝罪しています」
青木理(ジャーナリスト)「ネット時代のある種特有の現象と、取材するマスメディアの責任の重さの問題ですね」
野上「われわれもしっかり考えなければいけない問題だと思います」