社長の壮絶なパワハラか、両親への恨みか、女性社員自殺で渦中の社長を直撃

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   ことし(2018年)2月に自殺したリカさん(=仮名・30)の両親や元同僚2人が17日(2018年10月)、リカさんの勤め先だったゲーム業界の求人広告会社B社(仮名)の社長らを東京地裁に提訴し、未払いの賃金や慰謝料など8800万円の支払いを求めている。一方、社長側は、自殺の原因は両親にあるとしている。真実はどこに。

   ビビットは22日(2018年10月)、渦中の社長を直撃。すると、社長は原告らの訴えを「事実無根」とし、真っ向から反論した。

「起きてます」「起きてます」3分おきのラインが物語るもの

   まずは原告の訴えを整理しよう。

   リカさんは2010年にB社で働きだした。社員にブランド品を買い与えたり、外食に連れて行ったりとはぶりが良かった社長が豹変したのは2012年。会社の業績が悪化したころだ。

   買い与えたブランド品は役員貸付なので借金だと言い出し、連帯で返すよう要求。さらに内部情報の漏えいやノルマ未達成などを理由に借金を上乗せした。その額は亡くなったリカさんが4000万円、同僚2人がそれぞれ、6000万円と800万円となっている。

   社長は3人の財布やカードを没収。借金は給料から天引きされたため家賃も払えなくなり、3人は30平方メートルの会社の床にタオルケットを敷き寝泊まりするようになる。洗面所で体や髪の毛を洗い、食事は1日1回社長から送られた乾燥大豆にレトルトカレーをかけたもののみという生活を迫られたという。

   さらに、社長は「借金返すまで寝るな」と命令。原告の元社員のスマホには深夜から朝5時まで3分おきに「起きてます」と社長にメッセージを送ったラインのデータが残っていた。

   リカさんが自殺する前日も社長はリカさんのキーボードにかかと落としするなどして2時間ほど暴れた後、「死んだ方がマシですか?」と聞いたリカさんに向かって「死んでもゴミが増えるだけ。富士の樹海にでも行ってやれ」と言い放ったという。

文   ピノコ| 似顔絵 池田マコト
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