コンサートを直前になってキャンセルしことについて、沢田研二はイベンターから聞いていた観客数9000人が実際は7000人で会場はスカスカ、「僕にも意地がある」と中止を決断したという。
これによる損失はだれがどう責任を持つのか。東京都内のコンサート企画会社は「通常の国内契約では、集客のパーセンテージが中止条項に盛り込まれるケースはほぼありません。沢田さんの意思による中止なので、契約によっては本人がキャンセル費用を負担する可能性あります」と話す。
別のライブ企画会社は「会場費や設営費など、推定で3000万円から4000万円はかかります。支払い義務は興行権を持つイベント会社にありますが、この会社はこれからも沢田の公演を3つ主催することになっているので、沢田を訴えにくい。泣き寝入りするほかない」という。
ただ、興行関係者は「半年の期間で、関東だけで23公演というのは詰め込みすぎですよ。いくらジュリーでも、この日程で1万人を集めるのは難しい」と、暗に主催側のイベント会社の強引な計画を批判した。
今後のコンサートは予定通り
自宅近くで取材に応じた沢田は、「今回の事態は自分、事務所の『ココロ』とイベンター『エニー』の3者の責任で、足を運んでいただいたみなさまにご迷惑をおかけしました」と謝罪した。あさって21日(2018年10月)の大阪を始め、今後のコンサートツアーも予定通り行うという。
作家の吉永みち子「イベンターさんも、これからの公演は必死に集客するでしょうね」
長嶋一茂(スポーツプロデューサー)「正論で言えば、やるべきなんでしょうが、沢田さんの信念も尊重したい。9000人の観客でやるという前提で始まった話なので、ファンとの間で納得が得られるならキャンセルでもいいと思うね」
テレビ朝日解説委員の玉川徹も同意見。「たしかにドタキャンは褒められたことではないが、大スターだった人なのだから、けしからんとは言い切れないですよ」
司会の羽鳥慎一「大スターの沢田さんは、会いにいけるアイドルとは違います」