10月11日(2018年)に豊洲市場が開場した。予想されていたことだが、渋滞がひどい、駐車場が少ない、小型運搬車のターレが燃えるなど、トラブルが続発している。
週刊新潮の4人の記者たちが市場内に潜入して豊洲の"惨状"をレポートしている。魚市場の"華"であるマグロの競りにも問題発覚。マグロが解け出していたと、マグロ専門の仲卸が話す。築地ではマグロを冷凍車で保管しておいて、競りが始まる直前に並べていたのに、<「ここはトラックが荷を運んでくる"バース"というスペースが混み合ってね。それで荷物を早く降ろせということになって、競りが始まるのが5時半なのに、競り場には2時ごろから、マイナス60度くらいの冷凍マグロが並んじゃってね。しかも空調が強力で風も強いので、余計に解けちゃったんだろうね」>
狭い排水溝が詰まって、あふれた水が溜まっていて、そこに魚を置いて洗うから、排水が魚にもかかって不衛生だという。早くもゴキブリが大量発生し、豊洲は閉鎖型なので、階段もエレベーターもみな魚臭いそうだ。
一番危険なのはターレだと、みんながいっている。築地の通路はターレが1台しか通れなかったが、豊洲は3台ぐらい通れて、しかも動線もしっかりしている。したがってスピードも最大20キロ出るそうだ。
しかし、仲卸売場棟は歩行者専用通路を設けてはいるが、現実には発泡スチロールの容器などが置かれていて通れない。しかも、ターレは音がしない。築地でも接触事故はあったが、せいぜい打撲や骨折だったが、<「豊洲では半身不随になったり死亡したりする可能性がある」(ベテラン仲卸)>
根本的な疑問だが、こんな大きな市場が必要なのか。さる仲卸のいうことが正論だと思う。<「この産直の時代、中央市場とか意味ないでしょ。実際に荷主は、本当にいいものはじかに取引してて、ここで取引されるのは、5番手から6番手ぐらいの魚なんだよ。我々仲卸は、そういうのを買って2割から3割の利益を乗せて、ブランドに乗っかって売ってるだけなんだよ」>
今は目新しいから観光客も多いが、ブームが去れば閑古鳥が鳴くかもしれない。まあ、一度は覗いてみようと思ってはいるが。
やっぱり出てきた閣僚のボロ・・・片山さつき大臣に国税庁100万円口利き疑惑
どうやら週刊文春は、新閣僚のうち片山さつきにターゲットを絞って、狙い撃ちしていくようだ。今回の「国税口利きで百万円 証拠文書入手!」を読んでいると、このオバハン、そうとう脇が甘そうである。
週刊文春の取材に答えているのは製造業を営むX氏。何でも2015年当時、彼の会社に税務調査が入り、青色申告の承認が取り消されそうになったという。困ったX氏は、知人から片山を紹介され、旧大蔵省出身だからと頼ったというのだ。片山の秘書も「全然大丈夫ですから」といってくれたので、秘書が指定してきた口座に100万円を振り込んだというのである。
秘書の名前は南村博二。税理士資格を持つ私設秘書だ。週刊文春は、片山がXに宛てた「口利きの対価を求める書類」を入手している。日付は2015年7月1日。議員名と秘書名と議員会館の住所があり、「着手金100万円を、至急下記にお願い申し上げます。ご確認後、国税に手配させて頂きます」と書かれているという。Xがそのカネを振り込んだことを証明する「照会資料」も、週刊文春は持っているそうだ。
100万円という金額は少ない気がするが、こうした「証拠」を相手に渡した片山側の浅慮に驚かざるを得ない。片山は政治家としての自覚に欠けるといわれても致し方ないだろう。
カネを振り込んだX氏だが、事態が好転する気配がないため、直接、片山の事務所に南村を訪ねた。南村は不在だったので、片山に「100万円を振り込んだ」と伝えると、片山は血相を変えて「南村にすぐ連絡して!(こっちに)振り込みさせなさい!」と秘書に怒鳴ったという。
そのとき、片山はこうもいったという。「じゃあやっておきますよ。任せてもらえば、大した問題じゃないから」。そして、旧知の国税局長がいるからと電話をかけたというのである。その時はつながらなかったが、「私の地元を管轄する国税局長に電話をしてくれたのだと思います」(X氏)
その後、11月に南村がXのところに来て、税務署の職員からの説明を一緒に聞いたという。職員は南村に「片山先生に渡してほしい」と書類を手渡したそうだ。
結局、青色申告は取り消されてしまった。Xは南村に「何もしないのに100万円は高すぎる」と電話をすると、南村は「片山に取られた」といったそうだ。
週刊文春は、Xの地元を管轄する関東信越国税局の元局長や、南村を直撃する。国税元局長は片山から電話があったことを否定はしなかったが、個別の事案には答えられないといい、南村は案の定、「そんなことはやっていない、記憶が定かではない」と逃げる。片山が国税局長に電話をかけたのかについては、「バカだから(電話を)かけるんですよ。あっ、かけたかどうか知りませんよ」と話している。
片山側はX氏らが議員会館に来たことは認めたが、当時の秘書が片山と相談して、南村税理士を紹介したと答えている。
落合洋司弁護士は、疑惑の構図は甘利明経済再生担当相の口利き疑惑に近く、「東京地検特捜部に告発状を提出すれば、受理され、捜査の対象になるでしょう」と語っている。その際、「権限に基づく影響力の行使」があったかどうかがカギになるが、カネはもらったが、影響力は行使できなかったようだから、難しいのではないか。
こういう脇の甘い大臣だから、これに似た類の疑惑はこれからもどんどん出てることだろう。
観光客とケンカしたあの国場孝之助議員 今度は不倫LINE「パイズリしたい」またまた懲りない「魔の三回生」
同じ週刊文春が、自民党の衆議院議員が不倫相手に「キスしたい」「パイズリしたい」「スカート滅茶苦茶かわいい」などとLINEメールを送っていたのではないかと追及している。沖縄選出の国場孝之助氏(45)がその人。宮崎謙介や豊田真由子、中川俊直らと同じ「魔の三回生」である。
以前、飲み屋から酔っぱらって出て来て、観光客と喧嘩になってケガを負ったと、週刊誌で少し話題になった人物である。祖父は沖縄のゼネコン「国場組」の創業者で、大叔父は元衆議院議員、義父も元県議という「華麗な一族」の出だそうだ。
喧嘩沙汰の前まで飲食を共にしていたのは、那覇市内でガールズバーを経営する女性で、その亭主が、今回、国場議員を告発している。亭主は自分の携帯が壊れたため、妻の古い携帯をもらって使っていたところ、「その中から妻と国場氏の不倫関係を示す親密そうなメールやLINEがたくさんでてきた」というのである。
亭主は国場夫妻に抗議のメールを送ったが、国場の妻から不倫関係を否定するメールが届いたという。現在、妻とは離婚調停中だそうだ。妻も国場も不倫関係を否定している。国場氏は「彼女が結婚しているという事実を知らなかった」といっている。
亭主のほうは「この騒動の間に一度、国場氏の義父が訪ねてきて『何とかならないか。娘に確認したら、国場も不倫を認めている』と言われました」と話しているのだが、真相は藪の中である。
この「魔の三回生」たちは、他山の石という諺を知らない人間ばかりであること、間違いない。
週刊新潮は巻頭で、安倍政権がこれまでは大学教授や医師などの「高度な人材」に限られている就労目的の在留資格を、単純労働者を含めた人材にも広げようという法案を、これからの臨時国会で審議して成立させると大変なことになると警鐘を乱打している。
移民を受け入れようとする声に対して、反対する論理は大体同じである。不良外人が入って来て犯罪が増え、社会が不安定になる。低賃金の外国人労働者が増えると、企業は恩恵を受けるが、働く日本人、とくにパートやアルバイトの賃金が下がる。
外国人労働者は所得が少ない分、収める税金も少ないが、そのための失業対策や住宅対策、日本語の喋れない子供のための教育費の助成などで、財政はますます悪化するなどなどである。
まるで違法移民を受け入れないトランプ大統領のいい分のように聞こえる。少子化や単純労働に就く若者が少ない中、外国から労働者を入れなくては日本という国が成り立っていかないこと、自明である。
現在の悪名高い技能実習生制度は「借金による束縛、暴力または強制送還の脅迫、恐喝、パスポートの取り上げ、その他の精神的な威圧手段を用い、被害者の移動を厳しく制限する」(米国国務省の人身取引報告書より)と批判され、実際、被害に遭った多くの実習生たちの声もメディアに出ている。
都合よく、安い労働力を手に入れようとするだけなら、今回の法案が通っても、同じことを繰り返すだけである。外国人労働者を受け入れ、どう彼らと共存して生きていくのか。これからの日本の有り方、覚悟が根本から問われているのだと思う。
ご当地アイドル自殺!ほかにもありそうな「少女こき使って金儲け芸能事務所」
愛媛県を拠点にして活動していたご当地アイドルグループ『愛の葉(えのは)Girls』のメンバーだった大本萌景(ほのか・16歳)さんが、3月21日に自殺した。
なぜ自殺をしなければならなかったのか、真相を追ってきた母親たちは、萌景さんが所属していた事務所の佐々木貴浩社長(50)などのパワハラや過酷な労働環境が背景にあったとして、計約9200万円の損害賠償を求めて訴訟を起こしたのである。
週刊新潮によれば、遺族側の弁護士は、自殺につながったトリガーは、自殺する前日、母親とともに事務所を訪れた際、それまで学んでいた通信制ではなく、全日制の高校に転学するための費用約12万円を借り受けるはずだったのに、事務所スタッフが「おカネは貸せない」と断ったことだという。
そういわれた後、彼女は自殺の方法について調べ始め、その夜の11時ごろ、佐々木社長から電話で、「(グループを)辞めるなら1億円払え」といわれ、ついには自殺という手段を選んでしまったというのである。
佐々木社長のいい分は180度違う。そもそも2019年8月に萌景さんとは契約満了になり、辞めることは前から決まっていて、事務所側も了承していた。だから、あの夜の電話で辞める辞めない、辞めるなら1億円だせという話になるわけがない。
自殺前夜に話したのは、「お母さんと話し合った結果、全日制の学校に行くのは辞めた」というので、「高校には行ったほうがいい」と何度も説得をしたというのである。事務所のスタッフがおカネを貸すのを留保したのは、その前に母親から電話があり、娘が門限の22時までに帰らない、いうことを聞かないというので、スタッフがそのことを叱責し、もう一度社長としっかり話をしなさいといい、彼女が生活態度を改めたら渡すつもりで、カネは用意していたという。
週刊新潮によれば、佐々木社長は以前、ショーパブを経営して成功したことがあるそうだ。それに、母親によると、娘が社長と話している時、携帯のスピーカーを通して「誰にものを言いよるんかわかっとるんか!」と怒鳴る声が聞こえてきて、娘が泣いていたことがあったという。
ショービジネスの世界に入った多感な少女が、彼女たちを働かせ、カネを稼ぐ手段としか見ていない事務所スタッフや社長に絶望して、死を選んだという図式が見えてくるが、本当のところはどうだったのだろうか。
AKB48やアイドルグループに所属している少女たちが、次々に「卒業」している。次の高みを目指す子もいるだろうが、多くは芸能界の醜さや大人たちの狡さに気が付き、離れていくのではないだろうか。
萌景さんを自殺にまで追い込んだものはなにか、知りたいものである。