7手先を読んで、相手のミスを誘う手を打つ
キャスターの小倉智昭が「機長は15歳の時に記録を作っていた。それを福地くんに破られた。いい巡り合わせ」。機長は福地くんの優勝を見越して、この機の機長を買って出ていたらしい。
オセロ歴33年の中島哲也8段は、「福地くんには2勝3敗で負け越しています。完敗です」という。今回の結果に、「驚き10%、感動50%、祝福30%、嫉妬が10%です」(爆笑)といった。福地くんの特性を「とにかく冷静」という。
最終戦の大詰めでは、7手先を読んで、相手のミスを誘う手を打っていた。彼はまた、対戦が終わった盤面を戻していくことができるという。中島さんは「私はできない。自分一人でコンピューターの解析を見て強くなったんだと思う」
世界のオセロ人口は約5万人。日本は2000人だが、今9段が7人、8段が2人、7段が16人いる。ただし、プロではない。みんな職業を持っている。福地くんは6段だったので、これで7段に昇格する。もちろん最年少7段だ。
山崎夕貴アナ「その福地くんを、2016年、17年に破った小学生がいる。レベルが高い?」
中島さん「その通り。レベルは高く、層も厚い。今後も日本が勝ち続けるだろう。子供が出てくる可能性も高い」
小倉「そういう少年たちは、囲碁をやっても強いのでは?」
中島「そういうこと、言わないでほしいです」(爆笑)
文
ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト