ノーベル賞でにわかに脚光「がん免疫療法」・・・でも、インチキ病院に気を付けろ!
私事で恐縮だが、先月、急に哲学をやりたくなった。哲学など暇人のたわ言だと思っていたが、突然のことで自分でも驚いている。大学時代は授業にまったく出なかったから、もう一度勉強するには何がいいかを考えていたら、閃いたのだ。
では、誰の哲学を学ぶのか。どうせなら一番わかりにくいのを選ぼう。そこで「存在と時間」のハイデガーにした。考えだけではなく、ハンナ・アーレントとの不倫、ナチスへの協力など、生き方にも興味が湧く。
早稲田大学のエクステンション(社会人教育)にハイデガーの授業があったので、それを申し込み、10月3日から通っている。授業は何が何だかわからないが、哲学を学んでいる自分がいる、その存在がなかなかいい。72の手習いである。
フライデーから。「V6」の三宅健(39)が、ブラジル人と日本人のハーフで、モデルとして活躍しているプリシラ(32)と一緒に暮らしているというのである。三宅はこれまで、安室奈美恵や柴咲コウらと浮名を流してきたが、どうやら40を前に、結婚しようという気になっているそうだ。
同じフライデー。オプジーボで一躍脚光を浴びた「がん免疫療法」だが、インチキな病院とホンモノの病院を見分けることが大切だと、トップドクターが実名で証言している。
福岡がん総合クリニックの森崎隆医師がその人。<「紛いものの医療機関では、免疫療法や、がん治療の専門知識を持っていない人が、単なる営利目的で治療を行っていることすらあります」>と語っている。
がんワクチンの治療は、必ず血液検査やがん抗原検査によって、事前にワクチン治療が適応できるかどうかをするそうだ。ここでは「ネオアンチゲンワクチン」といって、患者のフレッシュながん細胞の提供を受けて検査するそうだ。1回あたり15万円。
さらに、ワクチンを投与した後も、身体の中で免疫反応がきちんと起きているかどうかを、特殊な検査で確認することが必要だそうだ。
オプジーボはがんの万能薬ではない。いまのところ、治る人の確率は1割から2割程度ではないか。ただ、末期で、医者が見放した患者が劇的によくなることもあるのは事実である。
森崎医師も、あと数年で免疫療法が劇的に変わる可能性があるという。待ち遠しい。