高橋由伸も原辰徳も使い捨て!読売新聞幹部の旧態依然・・・これじゃあ松井秀喜が愛想つかすわけだ
巨人の高橋由伸監督が今季限りで辞めると自ら言い出して、巨人の首脳陣を慌てさせている。思えば、慶應大学で数々の記録を打ち立て、長嶋茂雄に「20年に1人の逸材」といわれた高橋だったが、父親が作った借金十数億円を巨人が肩代わりするという条件で、意中の球団ではなかった巨人に入団して以来、「悲劇のプリンス」という形容詞が常に付きまとう野球人生であった。
清原、松井、江藤智らとともに主軸を担い、それなりの働きをしたが、ケガに泣かされ、もとのと持っていた明るく華やかな面が埋没していってしまった。
週刊文春によると、渡辺恒雄主筆らは入団当時、「読売グループの外へ出すな。日テレのアナウンサーと結婚させろ」といっていたという。それに従ったわけではないだろうが、06年に日テレの女性アナウンサーと華燭の典をあげている。
プロ通算1753本安打。2000本には届かなかったから、高橋はまだ現役を続けるつもりだったが、原監督時代に清武英利元代表兼GMが「乱」を起こし、渡辺恒雄主筆が訴えるという泥沼状態になり、原に権力が集中する形になった。
それを嫌った読売新聞幹部たちが、V逸を理由に原を解任する動きを見せ、それを察知した原が自ら身を退いたというの真相だと、「野球の言葉学」を連載している鷲田康が書いている。
慌てた読売新聞幹部たちは、急遽、高橋に現役を辞めさせ、ほとんど指導経験のない彼を巨人の監督に据えたのである。そのうえ、補強にも失敗し続けた。鷲田はこう批判している。
<本当に世代交代を果たしたいなら、三年前に、原前監督にあと一年か二年、指揮をとってもらい、高橋監督にユニフォームを脱がせて一軍コーチか二軍監督で、指導者としての勉強をさせるべきだった。短期的な成績で編成責任者を替えていては、長期的展望のチーム作りなどできるはずもない。今回の高橋監督の辞任劇は、まさにそうした旧態依然のチーム運営が招いた悲劇だったのである>
一度追い出した原を、土下座でもしたのだろうか、また監督に復帰させた。読売新聞の節操のなさ、先見性のなさはいま始まったことではないが、つくづく呆れ果てる。
こんな球団に、松井秀喜は愛想をつかしているに違いない。