ハンバーガー・チェーン「モスバーガー」の韓国の店では、トレーに敷いたペーパーに「日本産を使用しておりません」という表示があるという。東日本大震災の福島原発事故から7年半経っても、まだ不安は解消されていないということだ。
日本在住の韓国人作家チェ・ソギョンさんは、先月15日(2018年9月)にソウルの店舗で、ペーパーの写真を撮った。「モスバーガーの約束 安全・安心・健康」「安心してお召し上がりください」「モスバーガー・コリアは日本産の食材を使用しておりません」とある。
チェさんは「いまだに日本が放射能で汚染されているとか、風評被害みたいなデマが流れているのかと思いました」と話す。たしかに、他の食材についても、韓国では「福島と聞くと抵抗感がありますね」(40代女性)、「海産物は日本のものを使用していないという文言を見たことがあります。不安です」(60代男性)と、いまだに「日本産」「福島産」への抵抗感が強いようだ。
SNSのデマ投稿を否定する狙いだったが・・・
問題のペーパーは今はもう使われていない。そもそも、表示は原発事故に関連するものではなかった。SNSに「韓国のモスバーガーでは、輸入規制されている日本食材が使われている」というデマ書き込みあり、それを否定するねらいだったのだ。ただ、モスフードサービス(日本)は「誤解を招く表現でした。チェーン本部として指導を徹底します」というコメントを出した。
司会の小倉智昭「日本の食材は安全だと思ってますがね。風評被害も残ってるんでしょうし、ここまで気をつかってしまう気持ちがわからなくもない」
笠井信輔ニュースデスク「われわれにはドキッとしますよね。チェさんの書き込みに1万リツイートもあって、本人も驚いているそうです」
別所哲也(俳優)「情報の目詰まり。デマを見分ける目が問われますよ」
中瀬ゆかり(新潮社出版部長)「すごい悲しいですね」