スルガ銀行「シェアハウス不正融資」の悪質カラクリ・・・毎月家賃が入るはずが大赤字

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上司が過酷ノルマ・・・達成できないとパワハラ

   第三者委員会の報告書によると、こうした不正融資が一気に増えたのは5年ほど前からだ。スルガ銀行は計1546件の不正が行われていてことが明らかにした。

   営業部門の幹部は増収増益を維持するために、「ストレッチ目標」と呼ばれた非現実的な融資目標額のノルマを現場に課し、ノルマ達成のために上司による激しいパワハラが横行していた。

   武田真一キャスター「営業現場の暴走を止められない経営者の構図をどう感じていますか」

   第三者委の中村直人委員長(弁護士)はこう説明した。「営業本部長以下は、いい数字を作って会長、社長、副社長に持って行って褒めてもらう。悪い情報は持っていかない。経営層は現場の暴走を『報告を受けていない』『知らない』という構図だったと思います」

   長引く超低金利政策で金融機関は苦境に立たされている。メガバンクは海外部門での収益に力を入れるなどガードを固めているが、地方銀行は全国106行のうち54行が融資などの本業で赤字になっている。そうした中で金融庁の検査もつい甘くなってしまったのかもしれないが、ニッセイ基礎研究所の矢嶋康次チーフエコノミストは「他の銀行や企業を含め、類似のことが起きていないか、識別、判断を急ぐべきだ」と指摘している。

   *NHKクローズアップ現代+(2017年10月10日放送「追跡!スルガ銀行問題~超低金利時代の"闇"~」)

文   モンブラン
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