「この匂いをみてください」と野上慎平アナがキノコを差し出した。司会の羽鳥慎一やコメンテーターの玉川徹(テレビ朝日解説委員)らも嗅いでみる。「たしかにマツタケの香りです」(羽鳥)
野上「でも、マツタケではありません。バカマツタケです」
羽鳥「バカ!?」
野上「そう、このバカマツタケの完全人工栽培に成功したというのです」
兵庫県加古川市の多木化学は、世界で初めて成功したと発表した。2012年から研究を始め、試行錯誤を繰り返し、今年(2018年)4月に成長を確認し、これまでに17本を育成させた。特許も出願済みだ。記者発表すると、多木化学の株価が急騰したことも話題になった。
名前が残念だけど・・・正式な学名です
バカマツタケの学名は「トリコローマ・バカマツタケ」で、バカマツタケは正式な名称なのだ。ブナ科の広葉樹林の森林で育ち、8月下旬から生える。マツタケは針葉樹林の森林に、9月~10月に生える。このため、場所や時期を間違えたマツタケとして、「バカ」と呼ばれるようになったらしい。バカでも、見た目も味や香りもマツタケとそっくりである。
天然のバカマツタケは木の根と一緒に育つが、人工栽培は菌床(木くずなど)を使って、室内で3カ月栽培する。1年中生産可能で、食べどきの出荷調整もでき、虫や土が混入しないというメリットもある。
値段は大ぶり500グラムのもので3300円
さて値段だが、野上によると、今の時期、国産マツタケは3本(約200グラム)で2~3万円だが、天然のバカマツタケアは400~500グラムで3300円。ただ、商品化は3年先で、その時はこれよりさらに安くなるだろうという。
浜田敬子(「ビジネスインサイダージャパン」統括編集長)「エリンギぐらいになるといいですね」
羽鳥「名前を考えた方がいいかもしれませんね」