インスタグラムのフォロワーが1億1200万人にもなるアメリカの人気歌手、テイラー・スウィフトが、中間選挙を前にしたトランプ政権にノーを突き付けた。
これまで政治的発言はしてこなかったが、共和党候補のマーシャ・ブラックバーン下院議員について、「議会での彼女に、私は恐怖を感じました。女性たちへのDVやストーカー行為、デートレイプから守るための暴力防止法案に反対を唱えたのです」と批判し、来たる中間選挙では、地元テネシー州から立候補する民主党の候補者に投票すると表明したのだ。
とりわけ、ブラックバーン議員の「男女同一賃金に反対」「女性に対する暴力防止方反対」「LGBTへの偏見」を問題視している。
これに対し、テイラーのファンだと公言していたトランプ大統領は、「これでテイラーの曲が25パーセントぐらい嫌いになったよ」と、皮肉まじりに語った。
トランプ支持率も急落
テイラーの発言を受けてなのか、世論調査で無党派層のトランプ支持率は47パーセントから31パーセントに急落している。また、テイラーの発言から24時間のうちに、25歳未満の若者約10万人が投票のための登録を行ったという。
テイラーの発言にはきょう10日(2018年10月)午前9時現在、194万人が「いいね」と反応しており、そのなかにはテイラーと犬猿の仲と言われている歌手のケイティ・ペリーも含まれている。
ただ、カントリーミュージシャンのテイラーにとっては、ファン層と共和党を支持する保守層は重なる。テレビプロデューサーのデーブ・スペクターは「黙っていた方が得だったという見方もありますが、この発言で投票へ行く人が増えれば、結果にも大きく影響しそうです」と解説した。
司会の小倉智昭「僕はよく言ったと思いますよ」
深澤真紀(コラムニスト)「テイラー・スウィフトの行動で意味があると思うのは、この女性議員の議会での賛否記録をちゃんと調べたこと。男性議員より男性化することで支持を得るタイプの女性議員は、日本にもいますが、単純に女性議員が増えることがいいわけではないという問題提起もしています」